寒くなったときに食べたくなる料理に鍋料理を挙げる人も多いのではないか。オーソドックスな寄せ鍋はもちろん、昨今ではチーズ鍋や、過去に教えて!gooウォッチでも挑戦したキウイ鍋など変り種の鍋も広がり、鍋の進化はとどまるところを知らない。そんな様々な鍋が登場する中、元来の鍋の良さとちょっとしたアレンジで作れる美味しい鍋がないか、料理研究家の河合寧子さんに聞いたところ、『鶏のたたき鍋』をおススメされたのでご紹介したい。

河合さん、『鶏のたたき鍋』とは? 鶏団子鍋みたいなもの?


「『鶏のたたき鍋』は、鶏ひき肉を団子状に丸め、すき焼き風の味付けで煮込む鍋料理です。これは、私が小学生の頃、祖父が何時間もかけてうずらの肉を小骨ごと出刃包丁でたたき、団子にして作ってくれた鍋料理です。今日では、ご家庭で作りやすいよう鶏ひき肉を使うとよいでしょう」(河合さん)

なるほど。続けて鶏のたたき鍋4人分の材料、レシピを教えていただいた。

[材料]
・鶏ひき肉200g
・卵1個(小)
長ねぎ1本
・木綿豆腐1/2丁
・春菊100g
・白滝1/2個

調味料
・鶏スープ1カップ
・酒90ml
・醤油55ml
・砂糖大さじ1

■編集部で作ってみた!
河合さんから教わったレシピをもとに、実際に編集部で作ってみた。今回は「鶏がら」を使わず、「鶏がらスープの素」を使用。動画で作り方をチェックしよう。



ニコニコ動画で見る→https://bit.ly/2PBiXac

[作り方]
※「鶏がら」を使わない場合は2)から。
1) 鶏がらを洗い、余分な脂肪や肺臓を取り除いた後、熱湯につけてアクをぬく。別鍋に5カップの水を入れ、鶏がら、生姜の薄切り、葱の葉先を入れ、塩ひとつまみを加え強火にかける。沸騰する寸前に火を弱めてアクをすくい、煮汁が半分になるまで煮て漉す。

2) 鶏ひき肉は包丁の刃でたたき、卵を加えて混ぜ、丸めて団子にする。

3) 白滝は熱湯に塩ひとつまみを入れて湯がき、冷水に取って3cm程の長さに切る。

4) 長ねぎは斜め切り、春菊は葉先を摘み取り、豆腐は食べやすい大きさに切る。

5)  鍋に、分量のスープ調味料を入れ火にかける。煮立ってきたら具材を順次加え、煮すぎないうちに頂く。

河合さん主宰の料理教室でも「簡単で美味しい」と好評なレシピだとか。「鶏がらスープの素」を使わず、鶏がらから作ると、別格の味わいだそうなので、皆さんもトライしてみてはいかが。

●専門家プロフィール:河合 寧子
料理研究家。栄養士。「食は家庭料理にあり」をモットーに、少人数制の料理教室「cooking inトラテーザ」を主宰。オーガニック食材の家庭料理を中心に、和食やイタリア、中国、フランス料理など、さまざまなレッスンを開講。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

料理研究家おススメのすき焼き風の味付けで楽しむ『鶏のたたき鍋』