ダウンタウン・松本人志

16日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、ファーウェイZTE中国製品排除にまつわる騒動が取り上げられた。

 

■ファーウェイ騒動とは

1日、中国通信機器大手・ファーウェイ副会長の孟晩舟氏がアメリカの要請を受けカナダ政府で逮捕。これによって中国国内でアップルなどの不買運動が起きる。

孟晩舟氏はパスポート没収やGPS装着を条件と約8億5000万円の保釈金を支払い保釈。一方、中国当局がカナダ元外交官など2人を拘束した。

日本政府はアメリカの呼びかけに応じる形で、安全保障上の懸念からファーウェイZTEの製品を事実上排除する方針を固めた。与党関係者による「政府がファーウェイの製品を分解したところハードウェアに余計なものが見つかった」とコメント。

国内携帯大手3社も次世代通信・5Gの基地局などに中国メーカー機器を使わない方針を明らかに。

 

■専門家の見解は

国際政治学研究者の三浦瑠麗氏は、今回の騒動は「イラン制裁絡みの政治的案件」と指摘。続いて「アメリカの産業ナショナリズムと中国監視強化が相まったバッシングではないか」と見解を述べた。

ITジャーナリストの三上洋氏は、5Gについて「とにかく早くて遅延がない」と説明。「このシステムの中央設備を握ると情報漏洩が怖い。中国政府の命令で総理大臣の居場所や誰にどんな情報を送ったのかを把握できるようになるかもしれない」と危険性を語る。

■三上氏が疑惑に対して持論展開

松本人志から、「余計なものとは具体的になんなのか。まさか餃子の皮じゃないでしょう」と冗談めかして問いかけられた三上氏が解説。

ファーウェイのスマホで情報漏洩が起きた証拠は出てない。嘘だと思う。チップを入れなくちゃいけない。部品なんて検査すればわかる。もっとスマートなやり方があって、プログラムにバグを入れればいい。アップデートで悪さを仕掛ければいいんです」

 

とはいえネットでは、ファーウェイ製品を危険視する声が多い。

 

■三浦氏「どちらかと言えばアメリカ」

ファーウェイ騒動について、三浦氏は「余計なものがあるかないかよりも考えなくちゃいけないことがある」とコメント。

「アメリカが各国の首脳の携帯電話を盗聴していたことを踏まえて、政府調達は国産にしたい動きがある。中国は政治体制も違うので、アメリカにもサイバー攻撃を仕掛けている。どっちを選ぶのかなら、同盟であるアメリカのものを使ったほうがいい」

 

三浦氏の見解には、共感する声が目立つ。


■武田鉄矢の発言でネット荒れる

三浦氏が「日本には情報機関がない。日本版CIAのJCAも数人が言ってるだけのレベル」とスパイ天国である日本の実情を苦笑すると、武田鉄矢は…

スパイの人にもね。スパイ活動で忙しくてクタクタの人も休める国って必要だと思う。飛び交う情報がいっぱいあるけど何の値打ちもない風通しの良い国は世界にひとつあるべき。

 

そういう意味では日本はのどかな国で。スパイの人にも家族がいるんだから、家族揃ってのどかに暮らせる…」

 

まさかの方向性への熱弁に松本が遮る形で、「それあんまり言うと、この人スパイなんじゃないかってなりますよ」とツッコミ。ネットでは多少理解を示す人もいるものの当然荒れる。

 

■状況を「第三次世界大戦」と喩え

今回の騒動のコメントを求められた松本が、

「極端な話、第三次世界大戦ってこういうことなんでしょう」

 

と喩えると、三上氏が乗り、

ソフトバンク通信障害はファーウェイ騒動とは関係ないが、世界大戦になり得る要素がある。エリクソンのメーカーの製品のプログラムにしょうもないバグがあった。それが原因で11カ国の通信が止めた。中国軍が侵略時に相手の設備にファーウェイがあれば止められる」

 

これに対して松本は「裏もかけますよね。盗聴されてるなら嘘の情報を流すのも」と提案する展開もあった。

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(文/しらべぇ編集部・モトタキ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日
対象:全国20代〜60代の男女1362名(有効回答数)

松本人志、ファーウェイ騒動をめぐる国際情勢に驚愕 「第三次世界大戦や!」