憧れのマイホームを購入するとなったら、間取りやインテリアなどをどんなものにしようかと張り切るのは当然です。

それは住宅設備についても同じことが言えるのではないでしょうか?

せっかくの新築住宅ですから、新しい設備・便利な設備をたくさん入れたいですよね。

最近では本当に便利な設備がどんどん出ています。

だからといってむやみに取り入れるのは、かえってムダになってしまう恐れがあります。

今回は人気のある設備をピックアップして、せっかくの設備がムダにならないためにどうすれば良いかを検証してみたいと思います。

「食洗機」は、使用頻度とキッチン収納との兼ね合いも考えて設置を

ひとつ目は人気の高い設備のひとつ、「食洗機」です。

食洗機
kenji / PIXTA(ピクスタ)

「新築住宅にしたら絶対に食洗機を取り入れたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?

新築だけでなく、リフォームをして取り入れようとしている人も多いと思います。

家事の手間が減ったり、節水効果がある食洗機ですが、「実際には使わなかった」というケースも少なくありません。

毎日そんなに多くの洗い物があるわけでもなく、かえって自分で洗ってしまったほうが早いと感じたり、食洗機では洗えない食器があったり、食洗機専用の洗剤やカートリッジの交換などが面倒で放置したまま……という方もいるようです。

食器洗い
Deja-vu / PIXTA(ピクスタ)

食洗機を設置した分収納が少なくなってしまい、「収納にしておけばよかった」と後悔するケースもあるようです。

キッチン収納
maruco / PIXTA(ピクスタ)

家族の人数が多い、家に頻繁に友だちを呼んでパーティーをする、自宅で料理教室を開いている、などたくさん食器を使う人にとっては大変便利な設備ですが、そうでない場合は、収納スペースとどちらが必要か、よく検討した方がいいかもしれません。

 

「床暖房」は家具の配置を決めてから設置を

夏の暑さも耐えられませんが、冬の寒さはもっと耐えられません。

最近では設備の発達によって、できるだけエアコンに頼らずにお部屋を暖めたいという人が増えているようです。その中でも人気なのが「床暖房」です。

床暖房
Ushico / PIXTA(ピクスタ)

床暖房は一定の部分だけを暖めるのではなく、輻射熱によって部屋全体を暖めてくれます。

床暖房を入れてから、エアコンをそんなに使用しなくなったという声をよく聞きます。

ですが、床暖房を過剰なまでに入れる必要はありません。

例えば「キッチンにも床暖房を入れたい」という方もいますが、キッチンにはキッチンマットを敷いたり、もしくはスリッパを履いたりするので、素足で立つことはあまりないですよね。

そこにまで床暖房を入れるのは電気代もかかりますし、畳数が増える分、かかる費用も増えるのでムダになってしまう恐れがあります。

また、リビングの場合はソファやテレビ台などの家具を置く場所には床暖房は必要ありません。

リビング
EKAKI / PIXTA(ピクスタ)

ある程度、家具をどこに置くかを検討してから、床暖房を検討することをオススメします。

使わない場所なのに電気代がかかってしまうのは、電気代を抑えたかったはずなのに本末転倒ですよね。

 

まとめ

ショールーム
HAKU / PIXTA(ピクスタ)

住宅を購入する際には何千万円もかかりますが、それに比べて設備は数十万円~数百万という単位のため、とりあえず入れてみようと考える人もいます。

ですが、よくよく考えると決して安くない金額です。

「人気があるから」「便利そうだから」などと何となくで検討せず、どうして必要なのか、本当に必要なのかをよく検討することが設備選びにおいて失敗しないコツです。

ショールームに何度か足を運ぶなどをして、もう一度よく検討して選びましょう。

pixta_43604240_S