妊婦(ArtTim/iStock/Getty Images Plus)

人の名前は様々だが、中には一般常識ではきわめて読みにくい、個性的なものもある。こうした珍名・難読名は、かつては「DQNネーム」とも呼ばれたが、「DQN」という言葉は誹謗中傷の意図を強く含むため、昨今は「キラキラネーム」と呼ばれるのが一般的だ。

 

■キラキラに歴史あり

珍名や読みにくい名前は、最近目立つとはいえ、決して現代だけのものではない。有名なところだと、ドイツ留学経験があった文豪の森鴎外は、自身の子供たちに於菟(おと・長男/医学者)や杏奴(あんぬ・次女/随筆家)といった外国風の名前をつけている。

難読ではないが変わった名前としては、織田信長の嫡男で、本能寺の変の際に二条城で自刃した信忠の幼名「奇妙丸(きみょうまる)」も有名だ。

キラキラネーム」という言葉ができたのは最近だが、「言われてみると自分の名前もキラキラ系だ」と感じている人は、どれくらい存在するのだろうか。

 

■3%がキラキラを自覚

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「自分はキラキラネームだと思う」と答えたのは、全体の3.1%。

キラキラネーム

男性は3.8%なのに対して女性は2.3%と、男性のほうがわずかに多い。外国風の名前やかつては源氏名のようだった名前まで、普通の命名として幅広く使われている女性に対して、男性のほうが名前の許容範囲が狭いのかもしれない。

 

■20〜40代男性で目立つキラキラ化

男女・年代別に見ると、もっともキラキラネーム自覚率が高いのは20代男性で6.9%。

キラキラネーム

次いで40代男性、50代男性と続き、一方で女性は20代、30代、50代で3%と低調だ。また、60代ではほぼ見られない。

名前の流行は、時代とともに変わるもの。キラキラ化がどこまで進むのかは予測できないが、「今はキラキラと自覚されていても、数年〜数十年後には普通の名前」となっている可能性もある。

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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)

自分の名前は「キラキラネーム」だと思う? 男女の自覚率に温度差がある理由は…