妊婦を性的暴行したとして今年10月に有罪判決が下されていた男に、このほど9年の懲役刑が言い渡された。しかし男は暴行を否定し続けており、男の婚約者の女性は裁判所で「彼は良い人。彼のそばに居続ける」とサポートする意思を明かした。『The Sun』『Chronicle Live』などが伝えている。

英タイン・アンド・ウィア州ワシントンに住むミュージシャンのギャヴィン・キャリー(28歳)は、妊婦に性的暴行を働いた罪で逮捕・起訴された。

今年10月、ニューカッスル刑事法院で行われた公判では、犯行を否定し続けるギャヴィンに対し陪審員らは有罪を下した。12月14日、法廷ではギャヴィンの弁護士が「被告は長期にわたり精神疾患を抱えていた。過去には薬で自己治療をしていた」と主張するも、ギャヴィンには9年の懲役刑が科せられたほか、生涯にわたり性犯罪者登録がなされることになった。傍聴席ではギャヴィンの家族や友人らがその成り行きを見守っていたが、法廷ではギャヴィンの婚約者リサ・フィンさん(41歳)が彼を擁護した。

HMRC(英国歳入関税庁)で25年のキャリアを持つ公務員のリサさんがギャヴィンと出会ったのは、彼が性的暴行容疑で調査される少し前のことだった。リサさんは法廷で次のように語った。

「私は2006年に兄を失いました。それ以来、兄のように私を守ってくれる存在の人が現れなかったのですが、ギャヴィンに出会い、私も私の家族も救われました。両親は亡き息子の面影をギャヴィンに重ねるようになりました。私たちに多くのことをもたらしてくれるギャヴィンは、私よりも年下ですがとても成熟した人で、懸命に仕事をし人助けを厭わず、家族の大切さも知っています。紳士で誰からも好かれている彼がもし本当に悪い人であれば、私もこれまでにその兆候を感じ取っていたことでしょう。ギャヴィンが私の人生からいなくなるなんて耐えられません。結婚して子供を持つ夢も台無しになってしまいます。彼は私にとって全てであり、私の人生に多くのポジティブさをもたらしてくれます。良い人だからこそ私は彼をサポートし、そばにいると誓ったのです。」

ギャヴィンは、今回の判決を下される前にリサさんにプロポーズしている。リサさんはそれを受け入れ、2人は12月9日に地元のパブのバンケットルームにて家族や友人らおよそ30人を招待し、「婚約&お別れパーティー」を行ったという。

一方、被害者女性の言葉は、以下のようなものであった。

「事件以降も襲われた時のことを考えない日はありません。私にとっては、お腹の子の無事が最優先でした。子供が傷つけられるかもしれないと思い彼を押して抵抗したのですが、彼は馬乗りになり、私に性的暴行を加えました。今でもあの時のおぞましい光景が何度も蘇り、いったいどうしたらあのようなことが起こらずに済んだのかと思い悩んでいます。私を襲った時の彼の目には狂気が満ちていました。事件後、何日も私は泣き続け、お腹の子に謝罪しました。子供が生まれた後も罪悪感に打ちひしがれています。私だけでなく我が子も傷つけられたという気持ちが消えません。妊娠している傷つきやすい相手にこのようなことをするなんて、人として全くもって最低です。」

このニュースを知った人からは、「婚約した女、妊婦に性的暴行を働くような男とよく将来を共にしたいと思えるな」「被害者の、自分だけでなく子供までも暴行を受けた気持ちになるというのはわかる気がする」「婚約者の女性、こんな男を待つなんてもったいないよ」「性的暴行して婚約パーティー? 絶対おかしいだろ」「普通に考えても、こんな犯罪者と婚約するなんて信じられない」「でもなんだか違和感が残る。本当に性的暴行って事実だったのかな」といった声があがっている。

画像は『The Sun 2018年12月15日付「‘HE’S A GOOD MAN’ Woman stands by fiance who raped pregnant woman and celebrated engagement in pub just days before being jailed for nine years」(Credit: FACEBOOK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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