ロールプレイングゲームの金字塔『ファイナルファンタジー』シリーズをはじめ数多くのゲーム音楽を手掛ける作曲家・植松伸夫。その作品を集めたコンサートが1月5日に東京芸術劇場コンサートホールで新年早々開催される。

『UEMATSU WORKSノビヨ、カンレキ!~』と題されたこのコンサート。ノビヨとは植松氏の愛称とのこと。植松氏2019年はカンレキ(還暦)。その代表的な作品と、ルーツともいえる今までに聴いてきたクラシック音楽。それらが迫力のオーケストラ・サウンドで一気に聴けるこのコンサート。年内休養が発表され、その復帰が待ち望まれていたが、この度1月5日のコンサートから復帰を表明。あわせて、植松氏自身がセレクトしたプログラムのすべてが発表された。

まずは代表作の『ファイナルファンタジー』から「FFⅦメインテーマ」、「FFⅥティナのテーマ」、「FFⅣゴルベーザ四天王」、「FFⅦエアリスのテーマ」。そして、ゲームクリエイター坂口博信が率いるミストウォーカーでの作品『ロストオデッセイ』の「メインテーマ」、同じくミストウォーカーでの作品『ラストストーリー』から「メインテーマ」、『ブルードラゴン』から「メインテーマ」が発表されている。

更に最近の植松氏のお気に入りとして、ゲームだけでなくアニメなどにも展開されている『グランブルーファンタジー』の「メインテーマ」に加え、今回の演奏会開催にあたり、ぜひ演奏してほしいとの願いで取り入れられた『オーシャンホーン』の「メインテーマ」、栗本薫の大著『グイン・サーガ』のアニメで使われた「グランドオープニング」も。これに加えて、植松氏が聴いてきたクラシックの作品ということでラフマニノフチャイコフスキーラヴェルの小品があわせて演奏される。

植松氏からは「 皆様、ご心配をおかけしました!1月5日東京芸術劇場でのコンサートでお会いできるのを楽しみにしています!― 植松伸夫」とコメントも到着している。

指揮にはゲーム好きで知られる竹本泰蔵、スペシャル・ゲストはもちろん植松伸夫オーケストラ東京交響楽団ととなっており、新春1回目のコンサートとして聴きのがすことはできないコンサートだろう。

左・竹本泰蔵  右・植松伸夫