鈴木亮平主演で西郷隆盛(吉之助)の生涯を描いてきた大河ドラマ「西郷どん」の最終回が12月16日に放送された(※再放送12月22日[土]昼1:05-2:05、NHK総合ほか)。最終回で西郷(鈴木)と大久保利通(一蔵/瑛太)が見せた正反対の表情が視聴者の心をがっちりと掴んだ。(以下、ネタバレがあります)

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最終回では、軍の解散を宣言した西郷が、生き残った兵士たちと共に包囲網を突破。薩摩の城山に到達した。しかし、そこで西郷は、大久保からの政府軍総攻撃決定と「降伏すれば西郷の命を助ける」という通達を受け取った。政府参議という立場にありつつ、心の奥底では西郷を失いたくないと願う大久保の精一杯のメッセージだった。

西郷は、大久保の思いを受け止めながらもこれを拒否。「こげな情けは受けられん」「今、国から戦をなくすためにも、おいは死なねばならんとじゃ」と、最後の戦いへと突入していった。

■ 晴れやか西郷、悔恨の大久保

西郷と大久保の志と絆を軸に描いてきた「西郷どん」。最終回では、2人が見せた表情が視聴者の心を打った。

最後の夜、西郷は村田新八(堀井新太)や桐野利秋(大野拓朗)ら運命を共にした仲間たちとともに笑顔で時を過ごした。村田はアコーディオンで高らかに革命歌ラ・マルセイエーズ」を演奏。翌朝、西郷は「おはんらが侍の最後を務めるんじゃ!日本の誇りじゃ!」と声を張り上げ、政府軍に向かっていった。

一方、西郷を誰よりも理解しながらも、西洋諸国に並ぶ日本を作るため突き進んできた大久保は、西郷が投降を拒否したことを知り、崩れ落ちた。

そして、総攻撃は実行された。すべてが決した夜、大久保は妻・満寿(美村里江)からの「吉之助さぁはどげんされもしたか?」の問いをきっかけに、こらえていた西郷への思いをあふれさせた。大久保はただただ吉之助の名を呼び、絶望に打ちひしがれた。

賊軍とされながらも晴れやかに散っていった西郷と、絶望と悔恨にうめいた大久保。2人に浮かんだ正反対の表情に、視聴者からは「泣いた。本当に泣いた最終回でした」「大久保が『吉之助さあ!』と泣き叫ぶところ辛すぎた…」「目指すところは『新しい日本を作る』という同じゴールなのに…こんなにもすれ違ってしまったのか。苦しすぎた」の声があふれた。そして終盤、メインテーマに合わせて西郷と大久保の若い頃からの名シーンの数々が流されると、「西郷と大久保の壮大な絆の物語だったんだなぁ」といった声も上がった。

それぞれの生涯を演じきった鈴木と瑛太にも、「ずっと号泣。役として生きてくれた役者さんたちには感謝しかない!」「大久保と西郷が本当にいるかのような錯覚を与えてくれた」「1年間本当にありがとう!」といったメッセージが送られている。

大河ドラマ「西郷どん」(最終回) 第47回『敬天愛人再放送12月22日(土)昼1:05-2:05、NHK総合ほかにて放送。(ザテレビジョン

「西郷どん」