rgbspace/iStock / Getty Images Plus/写真はイメージです)

兵庫県姫路市の中学3年の女子生徒が、SNSを通じて知り合った女から大麻を受け取ろうとした疑いで、同県姫路署は17日までに「大麻取締法違反(譲り受け未遂)」で逮捕した。

 

■母親の通報で逮捕

女子生徒は、ツイッターで知り合った静岡県伊豆市の40歳の女から「555人目のフォロワー。記念すべき人で、大麻をプレゼントする」とのメッセージが送られてきたという。これを受け、女子生徒は面識のない女から、大麻草1.15gを郵送にて譲り受けようとしたそうだ。

10月13日頃、女子生徒の母親が「中国茶サンプル」と自宅に届いた郵便物を不審に思い、兵庫県警に相談。中身が大麻と判明した。女子生徒は「大麻をもらうつもりだった」と容疑を認めているという。

同署は、40歳の女も「大麻取締法違反(譲り渡し未遂)」容疑で逮捕した。

 

■「大麻は安全」という危険な認識

10月17日カナダでは嗜好品として大麻の所持と使用を合法化した。日本では大麻も犯罪だが、海外では犯罪にならないことから「危険性がない」「覚せい剤と違い安全」という誤った認識を持っている人も少なくないだろう。

しかし、大麻も繰り返し使用すれば体や精神を蝕むともいわれている。特に成長途中の少年少女の薬物乱用は、重大な影響を及ぼしてしまうおそれがある。

■違法薬物を試したいと思った経験は…

しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,348名に「違法薬物」について調査を実施した。

 

違法薬物1

結果、全体のおよそ1割の割合の人が「一瞬でも試したいと思ったことがある」と回答。

 

■「ゲートウェイドラッグ」とも

大麻は覚せい剤に比べ、SNSなどで簡単に入手できることも要因のひとつだといわれている。軽い気持ちで手を出すことが少なくないようだが、これをきっかけに覚せい剤や薬物に手を染めるきっかけとなる「ゲートウェイドラッグ」になる危険性が高い。

SNSなどで、薬物の受け渡しと見られる書き込みを見つけたら、警察に通報することも未成年者を薬物から守る方法なのかもしれない。

・合わせて読みたい→公園でコカイン使用し逮捕の少年ら 「インターナショナルやん」の声が出た理由

(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1,348

14歳の女子中学生が大麻受取りの容疑で逮捕 「中国茶サンプル」を疑った母の通報で発覚