ロサンゼルス市にあるロバート・F・ケネディ公立高校のジムの外装に描かれた「太陽と美女とココナツツリー」の壁画が韓国系住民との間で大きな騒動になっている。

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 画家のバウ・スタントン氏が描いたハリウッド女優とココナツツリー、そして太陽の光の絵に対し、日本に侵略された民族として、旭日旗に見える図柄が許せないと言うのだ。

 ロサンゼルス市は、在米韓国系有志団体「Wilshire Community Coailtion」(WCC=ウェルシェア・コミュニティ連合会)の強い抗議を受けて壁画の撤去を決めた。

 その経緯について前回ご紹介した。今回はその続報。大きな進展があったのでご報告しておきたい。

 ロサンゼルス統一学区の壁画撤去の決定が急展開した。

 12月16日ロバート・F・ケネディ公立学校の別の建物の壁ににケネディ氏の肖像画を描いていた世界的にも著名なシェパードフェアリー氏がロサンゼルス統一学区のモニカガルシア教育委員会委員長に対し、以下のような電子メールを送りつけたからだ。

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 「私はスタントン氏の立場を全面的に支持する。私はこの学校の生徒たちや教師がスタントン氏の壁画を残したいということを知った」

 「もしスタントン氏の壁画を撤去するというのであれば、私の壁画も撤去してもらいたい」

 「自分の作品を誇りに思っている、しかし芸術を守り、一人の同僚を守るためには自分の絵を一緒に撤去してもらうことしかない」

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 フェアリー氏の「ケネディ壁画」は言ってみれば、ケネディ氏の社会正義のために戦った精神を象徴するもの。

 ケネディ氏の名前を取った「ロバート・F・ケネディ公共学校」の根幹である。

 このメールを受けて、ロサンゼルス市のガルシア教育委員会委員長スタントン氏の壁画撤去決定を翻した。

 言いがかりともいえるコリアタウンの韓国系団体の撤去要求は、ロサンゼルス統一学区幹部の弱腰対応の結果、いったんは成功したかに見えた。

 しかし、ひとたびコリアタウンの外の米国の識者、メディア、芸術家の良識にさらされると挫折した格好だ。

 果たして韓国系が「撤去取りやめ」の決定にどう反応するのか。運動を続ければ続けるほど赤っ恥をかくことだけは間違いない。

 それにしてもガルシア教育委員会委員長や同校の校長ら同統一学区の教育関係者たちはとんだ醜態を世界にさらしたものだ。

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