中国にもサッカーのプロリーグ(スーパーリーグ)があり、サッカーファンの支持を得ているものの、いまいち盛り上がりに欠けているのは、中国のサッカー代表がワールドカップなどの世界大会に出場できず、欧州で活躍する中国人選手がいないことも理由なのかもしれない。中国のサッカーファンは、「中国サッカーが日本のように世界で台頭できないのは何が問題なのか」とやきもきしているようだ。

 中国メディアの今日頭条は13日、中国サッカーのどこに問題があるのかを考察する記事を掲載し、「努力していないからではない」と伝えつつも、選手の「心の持ちよう」に問題があると主張している。

 まず記事は、サッカー選手には「体力」と「技術」だけでなく、もちろん「才能」が必要だと指摘。「体力」については生まれ持ったものとその後の練習によって培われるものがあるとし、「技術」については練習によって培われていくもので、サッカーの選手層が厚かったり、良いコーチがいるかによって変わってくると指摘した。そして、「才能」についてはアジアでサッカーの才能がある人は非常に少なく、こればかりは埋めようがないが、人種という点では日本も韓国も同様と言えるだろう。

 一方、中国サッカーの大きな問題点は「体力」や「技術」、「才能」などではないと強調し、それは中国人サッカー選手の「心の持ちよう」であり、中国人選手は「お金を稼ぐことしか関心がない」と主張。サッカーの選手生命は決して長くないため、その後の生活費を稼いでおくことは必要だが、中国のサッカー選手はより良い生活を手に入れることを目標にサッカーをしていて、より上手くなることを目指していないことに問題があると強調した。また、中国のサッカークラブはお金を持っていて、さほどレベルの高くない選手でも大金を稼ぐことができることも、中国サッカー全体の水準が向上していかない原因となっていると指摘した。

 さらに、競技人口の点でも中国サッカーは「砂漠」のようであると形容している。ベトナムサッカー競技人口は約15万人、日本は100万人を超えるのに対して、中国は3万人しかいないと伝え、選手層の薄さも中国サッカーの問題点であると指摘し、中国のサッカー選手が「努力していないわけではない」と伝える一方、より本質的な部分に問題があることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国サッカーはなぜ日本のように世界で台頭できないのか=中国メディア