創部71年目のシーホース三河、今季はとにかくアウェーで勝てない。中地区の上位に浮上するチャンスだった第14節vs京都ハンナリーズ戦。

Game1はダブルオーバータイムまでもつれる激戦となったが、あと一歩及ばず107–100で競り負けた。50分フル出場、37得点20リバウンド10アシストでトリプルダブルを達成した「マイケル・ジョーダンの後輩」ミークスの大車輪の活躍を、白星につなげることはできなかった。

Game2も息詰まる大接戦となった。けが人が出た中、森川がアグレッシブプレーで15得点を挙げ、村上、西川も攻守に奮起。苦手のアウェー戦で共に勝利を掴もうと、多くのファン・ブースターが駆けつけ 「青援」を送り続けたが、猛追わずかに及ばず2連敗を喫した。

三河は次節、12月22日(土)、23日(日)とホームのウィングアリーナ刈谷に中地区首位の新潟を迎え、その後は富山、川崎と同じく中地区で上位を争っている2チームとアウェーで対戦。年末までの3カードが今シーズンの行方を占う天王山となりそうだ。

【12月15日(土) 京都ハンナリーズvsシーホース三河 game1】

〇京都 107 ‐ 100 三河●
(三河通算成績 12勝11敗)

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1Q 京都 17–29 三河


ミークス、金丸 二桁得点。多彩なオフェンスで得点を量産

スターティング5は、#3ミークス、#12西川、#14金丸、#32桜木、#46生原。

#3ミークスとのハンドオフプレーから#14金丸が決めて勢いに乗ると、#3ミークスのパスを受けた#14金丸がシュートチェックをものともせず3Pシュートを射抜いて連続得点。
#3ミークスが自らゴール下をねじ込むと、今度は#32桜木のポストプレーから#12西川が3Pシュートを沈め、#3ミークス、#32桜木を起点にしたハーフコートで主導権を握る。
さらに#3ミークスは#46生原のスティールから走ってジャンプシュートを決めると、オフェンスリバウンドでも強さを発揮。この10分で13得点4アシストとオフェンスを牽引した。#14金丸も残り1分から3Pシュート、フリースロー3本を積み上げ、早くも二桁得点をマーク。ハーフコートとファストブレイクの緩急織り交ぜた理想的なオフェンスで、一挙29点を量産した。

2Q 京都 44–52 三河 (京都 27–23 三河)

サザランドが攻撃を牽引、村上も古巣相手に躍動

スタートは、#0サザランド、#3ミークス、#4狩俣、#14金丸、#32桜木。

#0サザランドが積極的なアタックで#32桜木のゴール下、#3ミークスのカットからのジャンプシュートをアシスト、自らもパワープレーバスケットカウントを奪うなどオフェンスを引っ張る。
京都は#7晴山の連続3Pシュートで反撃するが、#8村上が古巣相手にファストブレイク、3Pシュートの連続得点、さらに鋭いリングアタックからレイアップを沈めて躍動。京都 44–52 三河で前半を折り返した。

3Q 京都 61–68 三河 (京都 17–16 三河)

後半は守り合いの展開に

スタートは、#3ミークス、#12西川、#14金丸、#32桜木、#46生原。

後半は一転してディフェンスゲームとなり、得点が伸びない我慢の展開となる。
残り3分半、京都#12岡田の3Pシュートで4点差に詰め寄られるが、#3ミークスのミドルシュート、#12西川のオフェンスリバウンドを#14金丸が3Pシュートにつなげて再びリードを広げ、7点差で3Qを終えた。

4Q 京都 82–82 三河 (京都 21–14 三河)

京都に猛攻を浴び、40分を同点で終える

スタートは、#0サザランド、#3ミークス、#12西川、#32桜木、#46生原。

#3ミークスのスティールから#32桜木が決めて先制するも、ここから京都に12-0のランを浴びて73-70と逆転されてしまう。#3ミークスの得点ですぐに取り返すが、京都#50サイモンの7連続得点で点差を広げられてしまう。#0サザランド、#3ミークスの得点で再び逆転するも、残り19秒京都#32マブンガのフリースローで同点に追いつかれ、今季初のオーバータイムへ突入した。

OT1 京都 92–92 三河 (京都 10–10 三河)

延長でも決着つかず、ダブルオーバータイムへ

スタートは、#0サザランド、#3ミークス、#4狩俣、#14金丸、#32桜木。

三河#3ミークス、#0サザランド、京都は#32マブンガ、#50サイモンと両チームの外国籍選手が得点を重ねるつばぜり合いが続く。#0サザランドの連続得点で、残り12秒90-92とリードを奪うも、終了間際に#50サイモンの得点で追いつかれ、勝負の行方は再延長戦へ。

OT2 京都 107–100 三河 (京都 15–8 三河)

ミークス トリプルダブルの奮闘も、アウェーで勝利を飾れず

スタートは、#0サザランド、#3ミークス、#4狩俣、#14金丸、#32桜木。

立ち上がりに京都#3伊藤のドライブ、#32マブンガの3Pシュートと連続得点を許し、追う展開となる。残り2分半#4狩俣が3Pシュートで2点差とするが、すぐさま京都#12岡田に3Pシュートを決め返されると、#50サイモンダンク、#7晴山の3Pシュートで8点差とされ、107-100でタイムアップ。最後まで戦い抜くも悔しい敗戦となった。

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 オフェンスに関しては出だしから非常に良い感じでしたが、#32マブンガ選手に振り回されました。スピードのミスマッチで攻められたところが、うまくディフェンスできず、良いディフェンスもありましたが、最後にそこで切られてしまったというか、ずれを生じてしまったところはあったと思います。
どちらに転ぶか分からないゲームでしたが、京都さんが最後まで粘り強くディフェンス、リバウンドを頑張って勝った試合だと思います。

【12月16日(日) 京都ハンナリーズvsシーホース三河 game2】

〇京都 77 ‐ 73 三河●
(三河通算成績 12勝12敗)

1Q 京都 24–22 三河

森川 8得点の積極プレーで、勢いをもたらす

スターティング5は、#3ミークス、#9森川、#12西川、#32桜木、#46生原。

開幕節以来のスターターとなった#9森川が#32桜木のパスに走って先制点を挙げると、#9森川のカットインから#32桜木がリバウンドで加点。さらにミドルシュート、ドライブの連続得点と計8得点をマークする積極的なアタックでチームに流れを呼び込む。
京都も#3伊藤のアタック、#32マブンガの3Pシュートと一歩も引かず。アップテンポな打ち合いとなり、京都 24–22 三河で1Qを終えた。

2Q 京都 42–36 三河 (京都 18–14 三河)

序盤に逆転するも、再び追う展開に

スタートは、#3ミークス、#9森川、#12西川、#33ジェレット、#46生原。

#3ミークスを起点にオフェンスを展開し、#3ミークスのフリースロー、#33ジェレットのジャンプシュートで逆転する。京都も#12岡田の3Pシュートで流れを渡さず、#91片岡、#32マブンガに得点を積み上げられ、10点のビハインドを背負う。
残り3分、ファストブレイクから#8村上が華麗なステップでレイアップを沈めると、出場直後の#30岡田が3Pシュートを決めて食らいつく。#8村上はディフェンスでもハッスルしてチームを鼓舞し、後半へ勢いをもたらした。

3Q 京都 63–56 三河 (京都 21–20 三河)

二桁リードを奪われるが、点差を詰めて最終Qへ

スタートは、#3ミークス、#9森川、#12西川、#32桜木、#46生原。

#32桜木の連続得点、#9森川のバスケットカウント、#3ミークスの1on1で1点差に迫る。しかし京都のゾーンディフェンスに苦戦してオフェンスが停滞する中、京都#7晴山に3Pシュート2本を含む10点を決められ、再びリードを二桁に広げられてしまう。
重い空気を#8村上が電光石火のドライブで切り裂くと、#12西川も3Pシュートで踏みとどまる。さらに#8村上がタフショットをねじ込み、#12西川がファストブレイクを決めて、7点差まで巻き返して最後の10分を迎えた。

4Q 京都77–73 三河 (京都 14–17 三河)

猛追も届かず、敵地で悔しい2連敗

スタートは、#8村上、#9森川、#12西川、#32桜木、#33ジェレット。

粘り強いディフェンスで京都の流れを止めると、オフェンスリバウンドから#12西川、#32桜木が加点。#8村上のスティールから#12西川がファストブレイクを繰り出すなど点差を詰め、残り4分に#3ミークスのターンアラウンドシュートでついに69-69の同点に追いつく。
しかしそこから京都#50サイモンアリウープ、#3伊藤のドライブと再びリードを6点に広げられてしまう。#9森川の連続得点で追撃して1分半を残して2点差に迫るが、その後はシュートがリングに嫌われ、最後はファウルゲームに持ち込んで粘ったが、アウェー戦での連敗を止めることはできなかった。

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 今日は負けているというか、ビハインドの状態から何とか追いついて良いところまでもっていったのですが、スタッツを見ると全てのところで勝っているのですけれども、3ポイントは京都さんの方が確率が高いです。やはり本数が多いという、そこの差だったと思います。
ただ、怪我人が出ている中で試合に普段出ていない選手が非常によく頑張って、そこはすごく良かったと思います。京都さんも最初から最後まで集中してゲームをしていましたし、昨日、今日とすごく良いゲームの内容だと思うので、京都さんが素晴らしかったと思います。

「ジョーダン後輩」奮闘もアウェーで勝てない今季の三河、第14節振返り 年末までのアウェーでの2カードが勝負所