2019年1月13日より放送が開始される、監督・水島努×シリーズ構成・横手美智子のオリジナルTVアニメ最新作「荒野のコトブキ飛行隊」。本作は愛機“隼”を駆る、雇われ用心棒コトブキ飛行隊”の活躍を描いた作品。その第1話完成披露上映会が、2018年12月12日(水)東京・新宿ピカデリーにて行われました。

キリエ役・鈴代紗弓さん

イベントは本編上映後に、キリエ役の鈴代紗弓さん、エンマ役の幸村恵理さん、ケイト役の仲谷明香さん、レオナ役の瀬戸麻沙美さん、ザラ役の山村響さん、チカ役の富田美憂さんらメインキャスト陣が登壇。第1話の感想を聞かれると、鈴代さんは「空戦シーンの隼のエンジン音や、機銃の発射音が凄かったです」と、今回特別に2.1chで上映された音の良さについてコメント。瀬戸さんも音に注目していたようで「会場の皆さんも、空戦の迫力を感じて頂けましたか?」と聞くと、会場からは大きな拍手が返ってきていました。また日常のシーンでは富田さんが「ごはんがとっても美味しそう」と、コトブキ飛行隊が酒場で食事をしていたシーンについて触れ、キリエが大好物のパンケーキをとても美味しそうに食べていたことが話題に。空戦だけでなく、キャラクターの日常もしっかりと描かれていることをアピールしていました。

そんな中、本作のプロデューサー・有澤亮哉さんからサプライズで、水島監督から来場者へのメッセージを紹介。「褒めなくていい。率直な感想を聞かせて欲しい」と、端的かつ予想外の内容に会場からは驚きと笑いが。「率直にということですが、本当に面白かったですか?」と改めて客席に向けて問いかけると、会場からは変わらず大きな拍手が巻き起こり、キャスト陣が「よかったー」と、安心する一幕もありました。

続いて、本作の特徴であるレシプロ機について聞かれると、鈴代さんは「隼はシュッとしていてかっこいい。アフレコ前には隼のエンジン音を聞いてテンション上げています」とコメント。さらに「これから登場する様々なレシプロ機について、もっと色々なことを詳しく知りたいと思っています」と、レシプロ機に興味を持ち始めていることを語ってくれました。そんな鈴代さんのようにレシプロ機について知りたいという人向けに、毎話放送後の水曜日(初回配信は2019年1月16日)にWeb番組「コトブキ通信」が配信されることが決定! パーソナリティーは鈴代さんと幸村さんが務め、番組内では、作中に登場した機体やマニアックな知識について、大久保瑠美さんが演じるキャラクター・ナツオがわかりやすく解説してくれるコーナー「ナツオ整備班長の戦闘機講座」も。この番組を見れば「荒野のコトブキ飛行隊」を、より楽しめる内容になっていることが紹介されました。

ここで幸村さんが、この「コトブキ通信」独自の挨拶を考えたので広めて欲しいと来場者の方にお願い。考案中は「おはパンケーキ!」など、様々な候補があったとのことだが、幸村さんが提案したのは「おはやブサ~」「ばいばいブサ~」という、挨拶の語尾に「ハヤブサ」を絡めたもの。若干シュールな響きに会場は一瞬静まりかえるも、幸村さんが「これでも一生懸命考えたんです(笑)」と語ると会場は笑いに包まれ、無事正式な挨拶として採用されることになりました。

その後、話題は第2話以降の展開の注目ポイントに。山村さんは「コトブキ飛行隊のキャラクターがどんどん掘り下げられていくので、注目してください」とコメント。また今後、個性的なキャラクターがどんどん登場するそうで、仲谷さんは「本当に面白いキャラクターが多いので、アフレコ現場で笑いをこらえるのが大変でした。そんな個性的なキャラクターについて放送後に色々話したいです」と、注目ポイントを語ってくれました。そんな第2話以降の話で盛り上がる中、第1話で活躍の機会がなかったチカ役の富田さんが「第2話の映像はないんですか?」と有澤さんに詰め寄ると、「こんなこともあろうかと、第2話の予告映像をお持ちしました」とサプライズ報告。さらにチカがナレーションを担当した、上映会でしか見られない特別映像ということで、これには会場も大盛り上がり。「怖い女の人が来て悪いやつがバーっと来てビューっと行ってバババババーって感じ」という、チカの擬音多めのナレーションとともに、第2話の映像が初公開されました。富田さんはこの映像で、チカの機体についているパーソナルマークを注目ポイントとして挙げていました。チカ以外にも本作に登場する機体には個性豊かなカラーリングとマーキングがついているそう。そしてコトブキ飛行隊が乗る隼のカラーリングは、水島監督がこだわって決めたものという裏話も披露してくれました。

本作はアニメだけではなく、スマートフォン向けゲームアプリへの展開も同時に進められており、2019年冬配信予定の「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」の新情報も公開。上映会で初公開となったプロモーション映像が流され、謎に包まれていた、システムやゲームの具体的な内容についてが明らかにされました。ゲームの開発にはアニメスタッフも関わっていて、戦闘機のCGモデルはアニメのモデルをベースに制作されているなど、こだわりの作品であることが紹介されました。ゲーム以外にも様々な展開が予定されており、フィギュアは既に発表されている「Figuarts mini」の他、「フィギュアーツZERO」からキリエとエンマの商品化決定が発表されましたまた作品を彩る楽曲について、ZAQによるオープニング主題歌「ソラノネ」、コトブキ飛行隊のキャストが歌うエンディング主題歌「翼を持つ者たち」の他に、コトブキ飛行隊のソロ曲が収録されるキャラクターソングミニアルバム「コトブキ飛行隊、一曲入魂!」が3月13日に発売されることが発表されました。

最後はキャスト陣が一言ずつ来場者に向けてメッセージを送っていきました。

「皆さんには1月の本編の放送を楽しみにして頂きつつ、音楽、ゲーム、グッズなど色々なところで、『荒野のコトブキ飛行隊』を好きになって貰えたら嬉しいです。チカは第2話からしっかり活躍していきますので、ぜひ今後もよろしくお願いします」(富田)

「今日は舞台に上がるとき、満員の客席を見てとても感動しました。本編の映像はおもわず口が開いてしまうほど凄くて、第2話以降もいちファンとしてとても楽しみですし、皆様と同じ気持ちで観ていければと思います」(山村)

「今日、皆さんが第1話を観られた感想を、色々なものに残してもらえたら嬉しいですし、本放送はまだ少し先ですが、楽しみに待って頂ければと思います。個人的には2人がやるWeb番組も非常に楽しみにしています(笑)」(瀬戸)

「本作はロマンとスタッフの皆さんの努力が詰まった作品です。“みんなで集まっていい作品を作ろう”という想いが体現されていますので、そんな作品に参加できたことが嬉しく思いますし、放送が始まったら何回でも繰り返し観て頂ければと思います」(仲谷)

「ずっと言うのを忘れていましたが、今日はエンマヘアーにして登壇していました(笑)。今日上映された第1話の音響は凄かったですが、放送でもご自宅でエンジン音などを楽しんで貰えればと思います」(幸村)

「隼が初飛行した12月12日という記念すべき日に、こんなたくさんの方にご来場頂いて、とても感動しました。本作は私にとって宝物のような作品です。演じている私達も続きが気になる展開になっていますので、毎回の放送を楽しみに観て頂けたら嬉しいです」(鈴代)

と、それぞれが作品への期待や意気込みを語ってくれました。

 最後は瀬戸さんの提案で、来場者の皆さんと一緒にコトブキ飛行隊の掛け声「コトブキ飛行隊、一機入魂!」を叫び、挨拶「ばいばいブサ~」でお別れ。発表盛りだくさんの上映会は幕を閉じました。(WebNewtype)

フォトセッションの様子。左から山村さん、瀬戸さん、富田さん、鈴代さん、仲谷さん、幸村さん