独創的で魅了的な男着物を次々と発信している京都の「和次元 滴や」が、季節ごとに新作を発表する「FOUR SEASONS」にて2018 WINTER COLLECTIONが公開されました。

今回は寒い冬に防寒で羽織る「外套(がいとう)」が中心のラインナップ。着物に合わせるほか、洋服に合わせても面白いコーデができそうなアイテムが揃っています。

男着物での新しいスタイリングの提案もされているから、着物好きの男子はもちろん、パートナーに着物を着せたい人も要チェックです。それでは滴やの2018 WINTER COLLECTIONを見ていきましょう。

メタリック・ボルドーの羽袖:FSWC 拾捌丿零壱

メタリックな光沢感と木肌の様にいびつな立体感のある表情が印象的な和慈羽袖。表地はイタリア製のふくれ二重織で、見た目のボリュームに反して、とても軽量。両袖を肩で結び絡める着こなしは、ふくれ二重織の光沢素材が持つ立体的な表情と相まって、和慈羽袖の最大の特徴である着こなしの変幻自在さをより際立たせています。

天鵞絨のマント:FSWC 拾捌丿零弐

マントの表面には、ハラコ革を模した毛並みがあり、その毛並みにより生み出される光沢の模様が艶やかで美しい。 毛羽の光沢といい、深いグリーンといい、いかにも天鵞絨ビロード)と呼ぶに相応しい。

赤・ツイードの二重廻し:FSWC 拾捌丿零参

モヘアやアルパカが織り込まれた上質なツイードの二重廻しコート。表のツイードの織糸には、太さにムラや節があり、ネップが入った綾織のドニゴール・ツイード。 裏地は、鮮やかなエンジのベンベルグ。 くすんだエンジのボタンもシンプルで、表地を邪魔しません。

アールデコ調・和慈羽袖:FSWC 拾捌丿零肆

大胆に流れる曲線で構成された幾何学模様の和慈羽袖。滑らかでシワになりにくいモノトーンの表地に、肩から滑り落ちにくい薄手の黒い木綿の裏地を合わせています。モダンな印象を与えます。

縹色のマント:FSWC 拾捌丿零捌

縹色(はなだいろ)の品の良い美しさが印象的なマント。生地はしなやかで軽めのウールフラノ。 軽さも彩りもタウンユースに適しており春まで存分に使えそう。 裏には、コバルトブルーの紋織りの裏地を合わせ、ボタンも 表の美しい色目の邪魔にならない淡目のブルーで統一され、コーディネートしやすい。

Shaggy & Border 二重廻し:FSWC 拾捌丿零玖

大胆にボーダーが走るシャギー素材の二重廻しコート。毛羽立ち具合に高級感が滲むのが画像でも見て取れる通り、暖かくソフトな手触りのイタリアウールの上質なシャギーです。

迷彩フェルトの和慈羽袖:FSWC 拾捌丿拾

絨(しゅくじゅう)ウールのボリューム感と、そこに広がるカモフラ柄が戦車のような迫力ある存在感を見せる和慈羽袖。冬のコートとしても充分な保温力を持ちます。

猪鹿蝶 したたり合わせ:FSWC 拾捌丿拾壱

エンジの袴や片身合わせの小袖の配色が赤紫系のグラデーションにまとめられた【 したたり 】コーディネート。エンジの袴は、ウール×ポリエステルの混紡で、しなやかでシワになりにくい。 毛羽立ちの少ない丈夫で扱いやすい素材。片身合わせの小袖は、まだらに灰紫色やベンガラ色が覗く ザラついた表面感の素材で、シワや ねじれの生じない適度な厚みのブロークン・ツイル。

黒御影 したたり合わせ:FSWC 拾捌丿拾肆

モーニング用コールズボンの縞の袴と まだらな箔ラメの黒い小袖の【 したたり 】コーディネート。 ブラックフォーマル感たっぷりのドレッシーな装い。黒×グレーのストライプの袴は、昼の礼装であるモーニングコートに合わせるコールズボンの生地で仕立てられている。

いかがだったでしょうか?フォーマルなテイストの装いは年末年始のパーティに着ていけば映えること間違いなしでしょう。素材にこだわった外套が初詣で大活躍してくれそうですね。

ホームページにはこの他にもまだまだ新作が目白押しなので、是非チェックしてみてください。

2018 WINTER COLLECTION  – 和次元・滴や

なお、12月19日(水)~2019年1月8日(火)の期間、新宿タカシマヤで『冬モノ納め 新宿編』が開催されているので、関東近郊にお住まいの方は実際に滴やの着物を観られるチャンスです。

 

男の和服 和次元・滴や

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