東京都渋谷公園通りギャラリーでは、東京都と連携しながら、芸術を通じた共生社会の実現を目指し、さまざまな作り手の作品展示等の事業を行っています。現在ギャラリーは改修工事のため休館中で、2019年度中にグランドオープンを予定しています。本年度はグランドオープンに先立ち、「移動する港」を共通タイトルに掲げる展覧会を四谷、八王子、池袋の3会場で開催しています。各地から船が乗り入れ、多くの文化が交差し続ける港のように、さまざまなタイプの表現と鑑賞者が出会う場を目指して、毎回切り口を変えながら芸術と共生のあり方を探る企画です。本展は「移動する港」全3期の第3期にあたります。


展覧会概要
展覧会名:移動する港IIIアイム グラッド ユーアー ゼア」
     Trans-PortIII : I’m glad you are there.
出展作家:金子慎也、杉浦篤、田中悠紀、光岡幸一、村上亮太+村上千明
会  期:平成31年1月19日(土)~2月2日(土)  ただし1月21日(月)は休館
会  場:東京芸術劇場 アトリエイーストアトリエウエスト
     (東京都豊島区西池袋1-8-1 東京芸術劇場 地下1階)
開場時間:11:00~19:00
入場料:無料
主  催:東京都渋谷公園通りギャラリー(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)

関連イベント (参加費無料)
1.光岡幸一によるワークショップ(要事前申込み、定員15名)
1月20日(日) 14:00~16:00
会場周辺をリサーチして制作する新作に関連するワークショップ ※最新情報はウェブページをご確認ください。

2.ギャラリートーク(申込み不要)
1月27日(日) 14:00~15:30
出展作家を会場に招いて作品を見ながらお話を伺います。

お問合わせ/お申込み
東京都現代美術館 文化共生課文化共生係
135-0022 東京都江東区三好4-1-1
Tel:03-5245-1153(直通) Fax: 03-5245-1141
E-mail:inclusion@mot-art.jp
URL:https://inclusion-art.jp

展覧会のみどころ
「移動する港」は、さまざまな生き方や価値観が互いに尊重される社会を考えるきっかけとなる展覧会を目指しています。今回の展覧会では、小説『タイタンの妖女』にちなんで「わたしはここにいる」と「あなたがそこにいてよかった」の2つのメッセージを企画の中心に据えています。自己や他者の存在を認め、その喜びを互いに分かち合うことをテーマに、「わたし」と「あなた」との間に生まれた多様で豊かな表現をご紹介いたします。

みどころ1 さまざまな「わたし」と「あなた」の存在を感じられる作品
わずかに動く指でにぎった大量の紙粘土が自身の存在を顕かにする金子慎也、家族や花が写ったスナップ写真を何年も触り続けうまれた独特の風合いが印象的な杉浦篤、施設で飼っていた犬の「茶太郎」を想い、犬が亡くなった今も毎日描き続けている田中悠紀、場所や地域を観察し、人やものと関わりながら制作する光岡幸一、母が描くイラストをもとに息子が立体的な服を仕立てる村上亮太+村上千明の計5組の作品をご紹介します。

みどころ2 新作公開と関連イベント
光岡幸一は会場である東京芸術劇場周辺をリサーチして制作する新作を公開予定です。1月20日(日は作品に関連するワークショップを開催します。また、1月27日(日)のギャラリートーク*では、出展作家を会場に招いて作品を見ながらお話を伺います。

*金子慎也、杉浦篤、田中悠紀の3名は、所属する「工房集」のスタッフが一緒にお話しする予定です。


作家プロフィール
金子慎也(かねこ しんや)
1989年生まれ、工房集所属。わずかに動く指で、非常にやわらかい紙粘土をにぎり、跡を残す。できあがった「ニギリ」は、手の動きを記録すると同時に、彼の存在を他者に伝える媒体ともなっている。

杉浦篤(すぎうら あつし
1970年生まれ、工房集所属。家族や花が写ったスナップ写真を何年も触り続けている。かすれ、綻んで独特の風合いを帯びた写真は、被写体への想像を誘いつつ、杉浦独自の感性を見るものに伝える。

田中悠紀(たなか ゆき)
1979年生まれ、工房集所属。施設で飼っていた犬の「茶太郎」を15年以上ずっと描き続けている。茶太郎が亡くなったいまも毎日、画面いっぱいに密集するように描き続けている。

光岡幸一(みつおか こういち
1990年愛知県生まれ。2016年東京藝術大学大学院油画科修了。観察と対話によって場所の特性を見出して作品に取り込みつつ、自らも地域の人やものと関わりながら制作する手法が特徴的。

村上亮太+村上千明(むらかみ りょうた/ちあき
村上亮太(1988年生まれ、上田安子服飾専門学校卒業)と、母親である村上千明によるデュオ。母が描くイラストをもとに、息子が立体的な服に仕上げる。2014年にファッションブランド「RYOTA MURAKAMI」を立ち上げた。

配信元企業:公益財団法人東京都歴史文化財団

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