俳優の柳楽優弥が21日、NHK放送センターにて行われた来年1月放送の土曜ドラマ『母、帰る~AIの遺言~』試写会に、奥田瑛二と共に出席した。柳楽は奥田とは、同じ作品への出演経験はあったものの、じっくりと対峙したのは本作が初だったが、奥田から「次女(安藤サクラ)から話は聞いていたが、噂以上に楽しかった」と感想を聞くと照れくさそうな笑顔を浮かべていた。

【写真】柳楽優弥、奥田瑛二登壇『母、帰る~AIの遺言~』試写会の様子

 本作は“介護AI”が普及する近未来を舞台に「家族」とはなにかを問いかけたヒューマンストーリー。柳楽は以前からAIに興味を持っていたと語ると「事務所にもずっとAIに関する作品に出演したいと話していたんです」と、本作が運命的な出会いだったことを明かす。

 一方の奥田は、安藤サクラが出演したドラマ『ゆとりですがなにか』で、彼女が経験した現場の一体感の話を聞いており、以前から柳楽にも興味を持っていたという。「あのドラマが安藤サクラにとって、最も共演者と感情を共有できたドラマだと聞いていました。僕自身も夢中で見ていた記憶があります」と語ると「僕もそのドラマに負けるものかという気持ちで柳楽くんと共演したわけです。今回親子をやらせてもらい、名前だけではなく、精神的にも技量的にも兼ね備えていると実感しました。本当に楽しかった」と若い才能を絶賛する。

 そんな奥田の称賛に恐縮しきりの柳楽だったが「奥田さんは『こんなバランスのいい人がいるのか』と思うぐらい格好いい」と圧倒的なビジュアルに感嘆したというと「すごくエネルギーを持った方。とても充実した時間を過ごさせていただきました」と感謝の言葉を述べていた。
 
 以前から興味を持っていたAIをテーマにした作品に出演した柳楽は「本当に起こりそうなこと」とSFではなく現実世界にあり得ることだという認識を持ったというと「技術の進歩のスピードにどうやって付き合っていったらいいのかを考えさせられました」としみじみ。奥田も「もし自分が一人だけ残されたら、こうした介護AIの存在はものすごく心強いと思います」と自身と重ね合わせて語っていた。

 土曜ドラマ『母、帰る~AIの遺言~』は、NHK総合にて2019年1月5日21時より放送。

(左から)柳楽優弥、奥田瑛二 クランクイン!