ベテランの千葉が名古屋へ移籍「名古屋という街に少しでも貢献できるように」

 J1名古屋グランパスは25日、J1サンフレッチェ広島からDF千葉和彦を完全移籍で獲得したと発表した。千葉は高校卒業後に単身オランダへ渡り、1年半プレー。その後アルビレックス新潟へ加入し、北京五輪代表候補にも選出された。2012年からは前年まで新潟でヘッドコーチを務めた森保一監督が就任するサンフレッチェ広島へともに移籍すると、初年度から主力としてJ1初優勝に貢献するなど、広島で3回の優勝を経験した。

 千葉は広島の公式サイトを通じ、「広島で出会えた方々、出会った出来事すべてが私にとってかけがえのないものとなりました。広島の町が3回、みなさんの笑顔に染まったあの景色は一生忘れません」と回想。また、移籍先となる名古屋の公式サイトでは「オン・ザ・ピッチもオフ・ザ・ピッチも、名古屋という街に少しでも貢献できるように、全力で取り組みます。よろしくお願いいたします」と持ち前の明るいキャラクターが垣間見えるコメントを残している。

 また同日、J2徳島ヴォルティスは、J2ジェフユナイテッド市原・千葉からMF清武功暉を完全移籍で獲得した。元日本代表MF清武弘嗣を兄に持つ清武は、サガン鳥栖を経て。2015年途中に期限付き移籍したロアッソ熊本で開花し、翌年にはキャリアハイの12得点を記録。2017年から千葉でプレーしていた。

 清武は千葉公式サイトで「2年間一緒に戦ったチームメイト、スポンサー、サポーターのみなさんには本当に感謝しています。苦しいことが多かった2年間でしたが、みなさんの温かい声援にたくさん救われた2年間でした。最終節で、ベンチに入ってない僕のチャントを歌ってくれた時には本当に感動しました。来年フクアリで成長した姿を見せられるように頑張ります」とサポーターに向けた談話を発表。移籍先の徳島公式サイトでは「徳島ヴォルティスを愛するたくさんの人のために、たくさんのゴールを決められるように頑張ります!」と飛躍を誓った。

【その他、25日の主な移籍動向】
松本山雅FC
GK 田中謙吾 AC長野パルセイロから完全移籍で加入

大分トリニータ
FW オナイウ阿道 浦和レッズから期限付き移籍で加入
MF 伊藤涼太郎 浦和レッズから期限付き移籍で加入

モンテディオ山形
FW 大槻周平 ヴィッセル神戸から完全移籍で加入

水戸ホーリーホック
MF 茂木駿佑 ベガルタ仙台から完全移籍で加入

大宮アルディージャ
MF 石川俊輝 湘南ベルマーレから完全移籍で加入

FC岐阜
FW 川西翔太 大分トリニータから期限付き移籍で加入

徳島ヴォルティス
FW 岸本武流 セレッソ大阪から育成型期限付き移籍で加入

FC琉球
MF 風間宏希 モンテディオ山形から完全移籍で加入(Football ZONE web編集部)

(左から)DF千葉、MF清武【写真:Getty Images&荒川祐史】