2018年12月25日、ティンバオン集落のクリスマスは、多くの信者が教会に深夜0時に集まり始まった。田舎のクリスマスは、クリスマス本来の意義深い祈りから始まる。派手な飾りつけも無いシンプルそのものだ。

 1つのケーキを10等分に切り分け、チキンとともに朝食のメニューに。レーズンのたっぷり入ったマカロニサラダも。地元の人が良く利用している店では、無料の食事プレートも用意され、一人一人幸福を実感した。夕食時には家族で赤ワインを楽しむ、ささやかな祝宴だ。

 フィリピンは労働人口の約10%の人が海外で働いており、クリスマスは家族で過ごす習慣がある。空港も20日頃から帰国ラッシュだ。マニラからの長距離路線バスも大混雑で、席が確保できなかった人は、通路に座って帰省したと言う。

 最寄りの空港・レイテ島タクロバンからは、車で約150分。素朴なフィリピンを感じられる地域だ。

ティンバオン集落のクリスマス ケーキを10等分に切り分けてクリスマスを祝う(2018年12月25日撮影)