データに基づきリーグ前半戦を総括 ベテランの実力者を差し置きフレッシュな顔ぶれに

 ブンデスリーガは12月22・23日の第17節を終えて前半戦が終了し、ウィンターブレイクに入った。若手が躍動して首位を走るドルトムント、新たにニコ・コバチ監督が就任したもののスタートダッシュに失敗したバイエルンなど、さまざまな出来事があったなかでハイパフォーマンスを残した選手は誰か。英サッカー専門メディア「Squawka」が「ブンデスリーガ前半戦ベストイレブン」を発表し、18歳ながらエース級の活躍を見せるドルトムントイングランド代表MFジェイドン・サンチョらが選出された。

「1チーム3人まで選出可能」という条件で実施されたベストイレブンは、4-2-3-1システムを採用。GKに選出されたのは、RBライプツィヒハンガリー代表GKペテル・グラーチだった。リバプールに所属した経歴を持つ守護神は、17試合終了時点でリーグ最少失点(17)の活躍を披露し、“前半戦ナンバーワンGK”となった。

 最終ラインは4人。サイドバックは右に17試合全試合フル出場し7アシストを記録したバイエルンドイツ代表DFジョシュア・キミッヒ、左には今季の活躍でフランス代表入りも噂されるヴォルフスブルクフランス人DFジェローム・ルシヨンが入った。また、センターバックにはリーグ2位タイの失点の少なさを誇るボルシアMGスイス代表DFニコ・エルヴェディ、空中戦勝率7割超を記録するライプツィヒフランス人DFイブライマ・コナテの若手2人が選出されている。

攻撃陣はサンチョやロイスら首位を快走するドルトムントの選手が選出

 センターハーフ2枚には、ホッフェンハイムのドイツ代表MFケレム・デミルバイとバイエルンスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラが選出された。ホッフェンハイムで活躍するデミルバイは、ここまで1試合平均3.3回の決定機を創出していて、リーグ最多を記録しており、1月にはリバプールへの移籍も噂される逸材だ。チアゴはここまでパスとドリブルの成功率がいずれも90パーセント以上と高水準のプレーを見せ、バイエルンの核となる存在として活躍している。

 続いて攻撃的MFの3人だが、右は今季ここまで7アシストを記録するなど、欧州で最も今後が注目される若手の一人と言えるドルトムントMFジェイドン・サンチョだ。左には、9得点6アシストと15ゴールに貢献しているボルシアMGベルギー代表MFトルガン・アザール、そしてトップ下には首位ドルトムントのキャプテンを務めるドイツ代表FWマルコ・ロイスが入った。タイトル奪取へ向けてチームを牽引するロイスは、全17試合出場で11ゴールを挙げ、再び輝きを取り戻している。

 最後に、ワントップに選ばれたのはビッグクラブが熱視線を送るフランクフルトフランス人FWセバスティアン・アレが選出された。前半戦は15試合で先発出場を果たし、9ゴール8アシストと驚異的な数字を記録。アシストランキングでトップに立ち、得点数と合わせるとリーグで最もゴールに関与している選手だ。この活躍には欧州の多くのクラブが興味を持っているようで、1月に移籍する可能性もあると見られている。また、スーパーサブとしてドルトムントスペイン代表FWパコ・アルカセルも紹介されている。

 全体的に若い選手が多くメンバー入りした今回のベストイレブン。後半戦が終わった時には、どんな選手が名を連ねているだろうか。(Football ZONE web編集部)

(左から)グラーチ、ロイス、アレ、サンチョ、チアゴ【写真:Getty Images】