生物界には獲物をおびき寄せたり、天敵から身を守るためカモフラージュを使う個体が多数存在する(関連記事)が、特殊メイク並みに擬態上手な蛾が話題になっている。
どう見たって枯れ葉にしか見えないこの画像。だがこれは森に潜むムラサキシャチホコという蛾だ。
特にくるっとカールしたとこなんて本物そのもの。しかしこの蛾は羽を丸めているのではなく、羽がもともとこういう柄なんだそうだ。
巧妙な錯視まで取り込んだ究極のカモフラージュ。落ち葉化に生涯を捧げるムラサキシャチホコの鬼気迫る擬態っぷりにズームインだ。
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枯れ葉に擬態するムラサキシャチホコ
きわめてリアルな擬態を披露するムラサキシャチホコ(Uropyia meticulodina)はシャチホコガ科の蛾で、主に中国や台湾のほか日本の山地などにも生息している。
その環境に合わせたものなのか、この蛾は色や形だけでなく、葉脈やクルっと反り返った縁にいたるまで落ち葉そっくりの姿をしてる。大きさは5cm前後だそう。
枯れ葉に擬態する蛾はほかにもたくさんいる。しかしここまでのクオリティはめったになく、ムラサキシャチホコは別格なのだ。
逆に枯れ葉を蛾寄りに仕上げたコラかと見まごうレベル。まったくどういう経緯でこんな姿になったのか聞いてみたくなっちゃうほど。
葉が丸まったような柄で錯視も使う擬態
しかもその羽は丸まっておらず、羽そのものに葉っぱが反っているような柄があるのだ。つまり巧妙な錯視まで取り込んじゃってるんだな。
動画だとこんな感じ。葉のカールに似た部分は陰影までもが鱗粉でできている。いやもう極めすぎやん!
Uropyia meticulodina ムラサキシャチホコの隠蔽擬態
てか、あまりに似すぎて枯れ葉と一緒に踏みつぶされやしないかと気になってしまう。普段はじっとしてても危険なときはすぐに飛んでくのか?
天然の特殊メイクでほぼ完ぺきな落ち葉を装うムラサキシャチホコ。何かの意思すら感じさせる最高のカモフラージュにゃもう脱帽だよ!
References:odditycentralなど /written by D/ edited by parumo
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