2018年は、女子バレーが話題になることが多かった。

特に下半期は、9月に中田久美監督率いる日本代表がジャカルタアジア大会で4位に入り、同月末には世界選手権が日本で開幕。中田ジャパンは6位で大会を終えたが、日本戦の会場は満員となり、2次ラウンドのブラジル戦の最高視聴率が23.9%を記録するなど関心を集めた。

女子バレーが話題になったのは韓国も同様だ。ただ、韓国の場合は暗い話題が目立っていた。

美女選手を揃えた世界バレーで“惨事”

アジア大会では日本との3位決定戦を制して銅メダルを獲得したが、続く世界選手権ではまさかの1次リーグ脱落。

トルコプレーする絶対的エースのキム・ヨンギョンなど、人気と実力を兼ね備えたスター選手たちを揃えながら敗退した結果は、韓国メディアも「神戸惨事」と報じていた。

(参考記事:【画像】アイドル並みのかわいさ!? 韓国美女バレー選手“ベスト6”が美しすぎる!!)

そのうえ、世界選手権を終えた直後には、代表チーム内の不祥事も発覚している。

世界選手権前に鎮川(チンチョン)選手村で行われた合宿で、代表チームコーチが酒の席で女性スタッフセクハラ行為を行なったという。そのコーチは韓国バレーボール協会から永久除名処分を下された。

今年2月に就任した代表チームのチャ・ヘウォン監督も、成績不振と不祥事の責任をとって10月12日に辞任。2カ月が経った現在も新監督は決まっていない。

サッカーのカップ戦決勝に圧勝

そんな韓国女子バレー界だが、最近は明るいニュースもある。10月22日に開幕したVリーグ女子の人気が高まっているという。

それはテレビ中継の視聴率を見れば一目瞭然だ。

Vリーグ女子の試合はケーブルテレビで中継放送されているのだが、その平均視聴率は1%強。「1%」という数字だけ見ると小さいが、韓国ではケーブルテレビで視聴率が1%を越えれば大成功と言われている。

ちなみに12月8日サッカーのFAカップ決勝戦も同じ時間帯にケーブルテレビで放映されたが、FAカップ決勝戦の視聴率は0.417%にとどまり、Vリーグ女子が2倍以上の数字を叩き出して“視聴率争い”を制する結果となった。

ACLへの出場権もかかったカップ戦決勝よりも視聴率で上回ったのだから、韓国における女子バレー人気の高さには驚かされる。

「大騒ぎになるのは人気の証拠」

女子バレーが人気を集めていることには、近年、代表チームが国際大会で結果を残してきたことが関係していると言えるだろう。

韓国女子代表は2012年ロンドン五輪ベスト4に進出。エースのキム・ヨンギョンは大会MVPにも輝き、女子バレー人気に火が付いた。


(写真提供=SPORTS KOREA)キム・ヨンギョン



その後も2014年の仁川(インチョン)アジア大会優勝、2016年リオ五輪ベスト8進出など代表チームが成績を残すと、Vリーグへの関心も上昇。着実にファンを獲得していった。

だからこそ、今年は代表チームの成績不振と不祥事が重なり、Vリーグの人気にも影響するのではないかとの懸念されたが、「成績不振などで大騒ぎになるのは人気がある証拠」(『オーマイニュース』)と心配もどこ吹く風だ。

人気チアリーダーたちも盛り上げに貢献

むしろ最近は、「Vリーグ女子の部の手厚いファンサービス」が話題にもなっている。

試合会場では観客にコーヒーや飲料水、ピザなどが振る舞われ、ハンドクリームまで配布されているというから驚きだ。

“韓国NO.1チアリーダー”とされる韓国道路公社ハイパスのパク・キリャンら各チームチアリーダーたちが試合の合間に行うパフォーマンスも、男性ファンの心を掴んでいるという。


(写真提供=SPORTS KOREA)パク・キリャン



その人気ぶりはアイドル並みで、GSカルテックス・ソウルKIXXのソ・ヒョンスクなどは、表紙モデルを務めた人気男性誌が瞬く間に完売したほどだ。

選手たちもファンサービスには積極的で、試合後にバスへ乗り込む際、10分以上サインや写真撮影に応じる選手も珍しくない。


(写真提供=SPORTS KOREAファンと写真を撮るパク・ジョン



今年の世界選手権で活躍し“唯一の希望”とされた韓国道路公社ハイパスの美女アタッカー、パク・ジョンアなどもファンたちと積極的にふれあって、その支持を広げている。

地上波MBC』が放送したニュース特集では、「ファンたちと同じ目線で選手たちが話もしてくれる。こんな世界は見たことがない」という男性ファンコメントを紹介しながら、「(Vリーグ女子の試合は)まるで祝祭のようなムードだ」と伝えていた。

今年、暗い話題が目立っていた韓国女子バレー界で、Vリーグ女子の部の人気が一筋の希望となったのは間違いないだろう。

今季リーグ戦は来年3月まで続くが、今後も韓国で女子バレー人気が続くか注目したい。

(文=慎 武宏)