12月1日から9日まで「NMB48劇場スペシャルウィーク2018 単独十番勝負!第二弾!」が開催されました。今回は「ハッピーハッピアンダーガールズ」公演をレポートします!

【写真を見る】川上千尋(左)と山尾梨奈(右) ⒸNMB48

■ 今日は私たちが主役だ!

アンダーガールズとは、シングルのカップリング曲を歌うために編成されたユニットのこと。今回はNMB48の19thシングル『僕だって泣いちゃうよ』のカップリング曲『ロマンティックなサヨナラ』を歌う石田優美・磯佳奈江・川上千尋・内木志・三田麻央・山尾梨奈・山田寿々・山本望叶(五十音順)の8人がそのメンバー。

12月5日の公演当日。「私たちだからこそ感じる嬉しさや悔しさを今日はパフォーマンスに込めて」(山尾)、「今日は誰のアンダーでもなく、私たちが主役だ!!!!!!」(磯)などと、意気込みをツイートした。

19時開演。幕が開くと、ただ一人ステージにいた山本がドラムを叩き始める。曲は『場当たりGO!』。他のメンバーも上手、下手の通路から登場するサプライズ演出で、メンバー、観客の笑顔が弾ける。間奏では三田が一人ずつメンバー紹介。磯はサッカーボールを持ち、内木はエプロンを身に着けるなど、それぞれの個性もアピールした。

「劇場でドラムを叩くのが初めてで、すごく緊張したんですけど、気持ち良かったです!」と、興奮気味に語る山本。一方で、山尾や三田は「みんな望叶ちゃんを見てたから、私たちが後ろから出て来ても誰も見てない!」と嘆いて、しっかり笑いを取るあたり、さすがです。

■ 三田麻央と山本望叶の距離

ユニットコーナーでは、内木・川上・山田・山本が『野蛮なソフトクリーム』でキュートにパフォーマンスすると、石田・三田・山尾・磯は『恋愛被害届け』をセクシーな表情とダンスで魅了するなど、8曲続けて披露。

「ずっと聴いていて、いつかやりたいと思っていた」という『だらしない愛し方』(AKB48アンダーガールズ)をセンターで歌った三田は、そのユニットメンバーに選んだ山本と仲良くなりたかったものの、リハーサル中に距離を縮められなかったそうですが、山本は「きゅんまお(三田)さんの隣でずっと緊張していて…」と告白。それを聞いた三田は「そういうことかー!嫌われてると思ってた!リハーサルの時に言ってよー!」と、誤解が溶けた喜びを爆発させ、会場は大きな笑いに包まれた。

磯・山尾・川上・山田のMCで、磯「私が考えた楽しいゲームをしたいと思います。題して、磯佳奈江クイズ!」→山尾「自己中?めっちゃ我(が)、強くない?」、磯「第1問!私は何人兄弟でしょう?」→山尾「知らんよ、そんなん」、磯「第2問!お風呂に入ったらどこから洗う?」→(答えが「足」と発表されて)山尾「足、くさいんや」などという、磯と山尾の掛け合いも秀逸だった。

■ 選抜に入れなかった悔しさ

そして、今公演のメインディッシュともいえる『ロマンティックなサヨナラ』を披露し、本編は終了。アンコールで再びステージに登場した8人のメンバーを代表して、磯が素直な胸の内を明かした。「アンダーガールズに選んでいただいたことは嬉しかったのですが、それ以上に、選抜に入れなかった、あと一歩だったことが悔しくて、悔しくて…。私たちは次の選抜に入りたいと強く思っています。私たちだけじゃ届かない夢だと思います。皆さんの応援があってこそ、私たちは輝けるし、ステージに立つことが出来ます。これからも応援よろしくお願いします!」

続けて山田が「そんな私たちの気持ちを込めて最後の曲を歌わせて下さい。『僕だって泣いちゃうよ』」と曲ふり。内木をセンターにシングル表題曲を披露し、惜しくも選抜入りを逃した悔しさを振り払うように、最高の笑顔を届けた。

■ 次はこの8人で選抜に!

最後のMCでは、各メンバーが公演の感想や今後の抱負を語った。

山本「初めはちょっと(先輩メンバーたちに囲まれて)怖かったんですけど、皆さん優しくて、すごく楽しかったです!」

三田「苦労しているメンバーが多いと思うんですけど、まだまだ上を目指したいという意思があることを感じられて、私はすごく嬉しかったです。このメンバーで舞台に立てたという意味では、アンダーガールズになれて良かった、また何か出来たらいいなぁって思います!」

石田「改めて劇場公演が大好きだなって実感しました。それぞれ目標があると思うんですけど、今ある高い壁を登って、(山本)彩さんを乗り越えていけるような存在になりたいし、私たちがNMB48を引っ張っていけるような存在になりたいです!」

内木「今回、アンダーガールズとして参加できて嬉しかったんですけど、次はこの8人で選抜に入って、頑張りたいと思います!」

川上「私はアンダーガールズが最初はすごく嫌だったんですけど、こうして十番勝負とか…(涙ながらに)今後に繋がるようなことが8人で出来て、すごく嬉しかったです。みんなで選抜に行ってやりましょう!」

山尾「アンダーガールズという名前が、未来もありつつ、悲しい響きじゃないですか。それが似合ってしまっているのがすごく悔しかったので、選抜に8席予約しておきましょう!」

山田「私が他にもいっぱい公演に出ることになった時に、先輩方が私の分まで立ち位置を書いて下さったりして、本当に嬉しかったです!」

最後に山尾から「皆さんへの感謝の気持ちと、選抜を目指したいという願いを込めて、私たちのジャケット写真を作ってきたので、皆さんにプレゼントしたいと思います!『僕だって泣いちゃうよ』のジャケットの上に差し込んで下さい(笑)。これからもアンダーガールズNMB48の応援よろしくお願いします!」と挨拶。ハッピーハッピーな77分間の公演は幕を閉じた。

■ 8人で叶えたい目標

終演後、「この8人だからこそできた公演。1つのチームになれたみたいで、すごく楽しかったです。」(川上)。「カップリング、アンダーガールズ曲縛りの公演、いかがでしたでしょうか?ひとり1回はセンター曲があり、それを自分たちで一から考え、共有しあった時間が最高に楽しかったです。」(三田)などとツイート。そして、石田はこう綴った。「リクエストアワー1位、MV、衣装、選抜。これからのアンダーガールズメンバーの熱い想い、全力で応援お願いします!」

『ロマンティックなサヨナラ』はMVが制作されていない。山尾梨奈が各メンバーの個性を活かせるように考案した衣装デザインもあるが、現時点では制作に至っていない。

1月18日、19日に開催される「AKB48グループリクエストアワー セットリストベスト100 2019」で、1位とまではいかなくても、100位以内にランクインすることが出来れば、その目標に大きく近づけるだろう。8人がそのステージで、山尾がデザインした衣装を身に纏ってパフォーマンスし、MVの制作も発表されることを願ってやまない。

ハッピーハッピアンダーガールズ公演セットリスト(18年12月5日NMB48劇場)

出演:石田優美・磯佳奈江・川上千尋・内木志・三田麻央・山尾梨奈・山田寿々・山本望叶

overture

M1  場当たりGO!

M2  理不尽ボール

M3  君のことが好きだから

~MC

M4  野蛮なソフトクリーム(内木・川上・山田・山本)

M5  恋愛被害届け(石田・三田・山尾・磯)

M6  嘘の天秤(山尾・石田・川上・磯・山田)

M7  だらしない愛し方(三田・内木・山本)

M8  もう裸足にはなれない

M9  サヨナラ、踵を踏む人(磯・川上・山尾・内木)

M10 砂浜でピストル(山田・石田・三田・山本)

M11 プロムの恋人

~MC

M12 ロマンティックなサヨナラ

アンコール

~MC

M13 僕だって泣いちゃうよ

~MC

【取材・文=ポッター平井】

<ポッター平井・プロフィール>構成作家・ライター。MBSラジオNMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドルサポーター。(関西ウォーカー・ポッター平井)

NMB48アンダーガールズの8人