米倉涼子黒木華が初共演することでも話題を集める、テレビ朝日開局60周年記念「松本清張ドラマスペシャル『疑惑』」(テレビ朝日系)の放送日が、2019年2月3日(日)に決定。同時に米倉、黒木以外の出演者が一挙解禁となった。

10月クールは“元弁護士”役で大きな注目を集めた米倉が、真実解明のためなら手段を選ばない敏腕弁護士・佐原卓子を演じる松本清張原作のサスペンス「疑惑」。

卓子は、保険金目的で夫を殺した…との疑惑がささやかれる悪女・白河球磨子(黒木)を弁護する中で、彼女のエキセントリックな言動に振り回されながらも、決してクロとは決めつけず対峙(たいじ)し、真相を追求していく。

そんな本作より、続報が到着。追加キャストとして、余貴美子、板尾創路、永山絢斗、YOU、勝村政信、堀田茜伊武雅刀平泉成萬田久子、中村梅雀、そして2018年8月4日に亡くなった津川雅彦さんの出演が決まった。

これには米倉も「黒木さんや検事役の余さんと繰り広げる“女同士のバトル”は、過去に出演した松本清張作品にはあまりなかった要素で、楽しかったです」と語り、「実は『疑惑』は“登場人物同士の横のつながりが薄い物語”で、共演シーンが全くない方々も多かったんですよ。

そんなこともあって、私も視聴者として皆さんのお芝居を見るのがとても楽しみです!」とコメントを寄せた。

■ 名優・津川雅彦最後の作品

なお、本作は津川さんにとって、遺作となった作品でもある。

津川さんが演じるのは、田村正和が主演を務めた2009年版の「疑惑」で演じた役と同じ、ベテラン弁護士・原山正雄だ。

卓子に球磨子の弁護を引き継いでほしいと依頼する人物であり、物語の幕開けを重厚に彩る津川さんの演技と存在感は、この作品においてなくてはならないファクターとなっている。

津川さんとは過去に何度も共演経験があり、親子役を務めたこともある米倉。

津川さんを心から慕っている米倉は「津川さんにはとてもかわいがっていただいたのですが、そのキッカケは私がナンパしたこと(笑)。

共演したときに私の方からお食事に誘ったら『そんな女は今までいなかった!』と面白がってくださったんです。去年は2泊3日で一緒に伊勢神宮に行って、『歩くのが速い!』なんて怒られたりして…(笑)。

実は今年、年明けに初めて食事を共にした相手も津川さんでしたし、本当に大切な思い出となりました」と交流を振り返った。

そんな2人にとって“最後の共演”となった本作では、撮影時、米倉も津川さんの様子に異変を感じたようで「具合が悪そうだと見受けられたこともあり、撮影合間に2人で昔話をしながら語ることも多かったです」と明かす。

さらに「撮影が終わる頃に『今度うなぎを一緒に食べに行こう』と約束したのに、結局かなわず…。一緒に食べに行きたかったな…」と言葉を詰まらせた。

また、「津川さんから『こうしなさい』と言われたことはないのですが、日々の姿勢から“作品に対する思い”と“自分らしさ”がいかに大切か、そして何よりも人生とはどういうものかを教えていただきました。

そのすべてから“人間”を感じる方でした」と、あらためて偉大な先輩に敬意を表した。(ザテレビジョン

米倉涼子主演・松本清張「疑惑」に津川雅彦さんが出演