▽28日、2018シーズン限りで現役引退を発表した鹿島アントラーズの元日本代表MF小笠原満男(39)の引退会見が行われた。

1998年に大船渡高校から鹿島に入団した小笠原は、1年目にJリーグデビューを果たすと、2年目、3年目と出場機会を増やしその後はレギュラーとしてプレーした。

▽引退会見には、多くの報道陣が駆けつけ、小笠原は長年プレーした本拠地の県立カシマサッカースタジアムで、Jリーグへの思いを語った。

◆MF小笠原満男(鹿島アントラーズ)
──これまでを振り返ってJリーグはどんな世界だったか

「自分が偉そうに言える立場かはわからないですけど、始まって、色々なものが進化して、日本のサッカーは成長していると思いますが、この間クラブ・ワールドカップを戦って思ったのは、まだまだ世界との差はあるし、日本も追いついて追い越していかないと思いますし、アントラーズもあの舞台で勝てるようなチームを目指すべきだと思います」

Jリーグも色々なクラブがありますけど、お互いが競争して、ただそれがJリーグだけの競争ではなく、アジア、世界で勝っていけるチームが出ていくことが、日本のサッカーの発展になるし、もっとやらなければいけないことがあるなと思います」

──色々なチームや相手と対戦して来ましたが、肌で感じた面白さとは

「何を持って面白いかと思うかは人それぞれあると思いますが、自分は勝った時が嬉しいし、タイトルを獲った時が一番嬉しいので、それが一番思い出です。ただ、世界には色々な選手がいて、Jリーグでは自分は多くのタイトルを獲らせてもらいましたけど、世界で見ればまだまだの選手です」

「ヨーロッパや南米のクラブから学ぶことはあると思うし、そういったところにいざ自分が行って学びたいという気持ちもあるので、今後やりたいことの1つとしてあります」

──Jリーグの中で一番覚えているゴールは

「ゴールではないんですけど、一番残っているシーンは、ナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)決勝(1999年 vs柏レイソル)のPK戦で、自分がGKに止められてタイトルを失ったインサイドキックが印象深いです」

「1つのキックで試合を勝てることも負けることもあるので、インサイドキックを狙ったところに蹴るということ大切さを感じましたし、自分のミスで負けたという思いがあるので、思い出のシーンと言われてパッと出てくるのはそれです」

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