セリエA第19節、パルマvsローマが29日にエンニオ・タルディーニで行われ、アウェイのローマが2-0で勝利した。

▽前節、サッスオーロ相手に快勝した7位のローマが勝ち点2差で12位のパルマのホームに乗り込んだ一戦。連勝で年内、前半戦最終戦を終えたいローマは前節から先発2人を変更。ペロッティとシックに代えてクライファートとエースFWジェコが復帰した。

▽古巣初対戦のジェルビーニョを前線に残して堅守速攻の構えを見せるパルマに対して、立ち上がりからボールを保持するローマ。しかし、集中した相手の守備を前にボールを持たされている感が目立ち、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。

▽セットプレーの流れからコラロフやジェンギズ・ウンデル、ジェコと単発ながらフィニッシュまで持ち込めるようになったローマだが、28分にはこの試合最初のピンチ。左サイドを駆け上がったガリオーロのクロスをペナルティアーク付近で受けたシリガルディにボックス内で一対一の状況を作られるが、ここは守護神オルセンのビッグセーブで凌いだ。

▽その後はジェンギズの右サイドを起点に攻め手を窺うローマだったが、前半41分にジェンギズのグラウンダーの右クロスからファーのクライファートに訪れた決定機は枠の左に外れ、互いに見せ場を欠いたクローズな前半はゴールレスで終了した。

▽迎えた後半、前線のジェコに積極的にクサビのパスを入れて攻勢を強めていくローマ。すると58分、右CKの場面でキッカーのジェンギズが左足インスウィングで入れた鋭いクロスをニアに走り込んだクリスタンテが頭でファーポストに流し込んだ。

▽良い時間帯に先制したローマだが直後に左足のハムストリングを痛めたマノラスがプレー続行不可能となり、ファン・ジェズスが緊急投入される。それでも、流れを渡さないアウェイチームはジェンギズのミドルシュートに73分にはカウンターからボックス左に持ち込んだジェコに決定機もニアを狙ったシュートは相手GKの好守に遭う。

▽2点目を奪って試合を決めたいローマは74分にザニオーロを下げて負傷明けのペッレグリーニを投入。すると、久々の出場となったトレクァルティスタがいきなり魅せる。75分、左サイドのコラロフから斜めのパスを足元で受けたペッレグリーニはボックス左から右足アウトサイドのパスを出す。相手DFにディフレクトしたボールがボックス右でドフリーのジェンギズに繋がると、トルコ代表が冷静に左足で流し込んだ。

▽この追加点で試合を決めたローマはその後もペッレグリーニを起点にジェコやジェンギズが3点目に迫るなど攻勢を続ける。さらに11戦ぶりのクリーンシートに向けて守備の局面でも集中を切らさず、このまま2-0で試合をクローズ。敵地で苦しみながらも勝ち切ったローマリーグ2連勝を飾り、後半戦の巻き返しに向けて良い形で年内最終戦を終えた。

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