松本人志劇団ひとりなど、実は文才のある人が多いお笑い界。浅草キッド水道橋博士もそのひとりで、これまで健康にまつわるものを中心に数々の著書を出版しています。そんな博士が芸人である彼にしか書けない、新しいジャンルの書籍を世に送り出しました。

 『藝人春秋』は、「芸能界ルポライター」を自任する博士が、自身が目撃してきた芸能界、芸能人についてリアルに描写した一冊。描くのはビートたけし松本人志といった大御所から、爆笑問題、草野仁、ホリエモンなどなど......ジャンルを問わないバラエティ豊かな芸能人たち。そのまんま東が垣間見せたロマンチシズム、稲川淳二が怪談芸を追い求める、あまりに悲劇的な真の理由など、時に切なさの入り混じった、15組の芸能人たちを描いた作品が収められています。中でも中学時代の同級生・甲本ヒロトのロック愛に博士自らも原点を見出すエピソードなどは、感動すら呼び起こすものに。

 電子書籍で話題沸騰した作品を全面改稿し、加筆したこの一冊は構想に10年以上をかけました。というのも、博士が首を縦に振らず、なかなか書籍化されなかった作品で今回、満を持しての出版となります。

 そんな博士の文章、実は今メールマガジンでも人気が急上昇しています。月2回発行されるメルマガ「水道橋博士のメルマ旬報」。月額500円という決して安くはない価格ながら、開始直後から異例のスピードで購読者数を伸ばしています。

 人気の理由はそのボリュームと内容の豪華さ。なんと文字数にして10万字に及ぶというこのメルマガ、あまりの文量にメール1通では収まりきれず、2~3通にわたって届くこともあるそう。

 また膨大な文量もさることながら、内容の濃密さも話題になっています。例えば、11月25日発行のメルマガでは音楽プロデューサーの岡村靖幸氏との対談、書評家の杉江松恋氏や作家の樋口毅宏氏、元K-1プロデューサー谷川貞治氏など幅広いジャンルの執筆者によるコラムを掲載。水道橋博士厳選の執筆陣によるそれぞれのコラムはクオリティの高さもお墨付き。もちろん、毎回3万字を超えるという水道橋博士の「博士の異常な日常」も連載されています。

 月2回という決して多くない発行頻度ながら、ワンコインで15万字に及ぶ重厚な内容が届くなら、人気も頷ける気がします。あらためて注目を集めつつある博士の文才。これかも様々な分野で発揮されることでしょう。


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水道橋博士のメルマ旬報
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