滋賀県にある琵琶湖は、日本最大の湖として知られています。

琵琶湖が形成された時期は約400万年~600万年前と考えられており、元々は、現在の三重県伊賀市平田のたりで地殻変動によってできた湖だったと考えられています。その後、湖は少しずつ北上し、今から約100~40万年前、現在の琵琶湖の位置に落ち着いたと考えられています。

日本最大の湖・琵琶湖

琵琶湖のように10万年以上存在している湖のことを「古代湖」といっています。湖本来の寿命は長くて数万年といわれているので、このような古代湖は世界中探しても20か所ほどしか確認されていません。世界的には、ロシアバイカル湖アフリカのタンガニーカ湖に続いて、世界で三番目に古い淡水湖です。

その長い歴史によってイワトコナマズやビワコオオナマズなど、ここにしかいない固有種をはじめ、1000種を超える動植物が生息しています。

琵琶湖の面積は、なんと滋賀県6分の1を占めています。ところが、河川法(日本の重要な河川について指定した法律)では、琵琶湖は一級河川「淀川水系」に属する川で、法律上の名前も「一級河川琵琶湖」とされています。

琵琶湖にはまわりにある山地から川が流れ込んでいます。野洲川(やすがわ)、犬上川、日野川、愛知川(えちがわ)、鴨川などの一級河川が100本以上注ぎ込んでいることによって豊富な水を常にたたえています。その後、琵琶湖の水は、瀬田川、宇治川、淀川となり、大阪湾へ流れ出ています。

つまり、琵琶湖はさまざまな河川の流れの途中に存在していることになり、そのように考えると琵琶湖はこれらの河川の一部である、ということになるのです。

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