海外メディアが攻撃面のキープレーヤーとして紹介「必ずしも目を引くものではないかもしれないが…」

 森保一監督率いる日本代表は、1月5日に開幕するアジアカップで新体制初の国際大会に臨む。2011年大会以来となる優勝を目指すなか、海外メディアはMF柴崎岳(ヘタフェ)を「サムライブルーの攻撃を数多く演出するだろう」とMFの注目選手の1人として紹介。今季Jリーグベストイレブンに輝いたJリーガーも選出されている。

 ロシアワールドカップ(W杯)後、日本代表は西野朗監督から森保監督に交代。2018年は5試合を行い、FIFAランキング5位(当時)のウルグアイ相手に4-3と勝利を収めるなど無敗(4勝1分)で2019年を迎えた。

 MF長谷部誠フランクフルト)が日本代表を引退し、MF遠藤航シント=トロイデン)とともにボランチの主力と目されるのが柴崎だ。今季は在籍2年目を迎えたヘタフェで我慢の時を過ごし、リーグ戦3試合(計187分)、カップ戦2試合(計111分)のみの出場で得点、アシストともになしと寂しい数字にとどまっている。しかし、海外メディアのなかでも大舞台に強い印象があるようだ。

 衛星放送「FOXスポーツ」アジア版は、2019年アジアカップのMF注目選手6人を厳選。その1人に柴崎をセレクトしている。

「ガク・シバサキがFIFAクラブワールドカップ決勝でレアル・マドリード相手に2ゴールを挙げて見出しに踊ったのは2年前だ。それ以来、小さな中盤のコンダクターはスペイン2部のテネリフェに渡り、ラ・リーガのヘタフェに移籍して、2018年のロシアワールドカップにも出場した。26歳の冷静で、ゆったりとしたスタイルは必ずしも目を引くものではないかもしれないが、彼の落ち着きとボール配球はUAEサムライブルーの攻撃を数多く演出するだろう」

2016年にレアル相手に2ゴールを挙げた実力に着目、タイからはチャナティップが選出

 2016年のクラブW杯決勝で“白い巨人”ことレアルから2点を奪って世界を驚かせた点や、ロシアW杯にも出場していることに触れながら、ゲームメーカーとしてキープレーヤーの1人になると分析している。

 その他には、フィリピン代表MFシュテファン・シュレック(32歳)、サウジアラビア代表MFサーレム・アッ=ドーサリー(27歳)、韓国代表MFイ・ジェソン(26歳)、ベトナム代表MFグエン・クアン・ハイ(21歳)が入り、Jリーグからも2018年のベストイレブンに輝いた“タイのメッシ”ことMFチャナティップ(25歳)が「UAEでスポットライトを浴びるはずだ」と紹介されている。

 柴崎は日本の司令塔として、トルクメニスタンオマーンウズベキスタンと同居するグループFを勝ち抜き、2011年以来となるアジア王者へとチームを導くことができるだろうか。(Football ZONE web編集部)

(左から)タイ代表MFチャナティップ、日本代表MF柴崎【写真:Getty Images】