1カ月前にクラブから獲得について尋ねられるも、移籍決定までは何も知らず

 ドルトムントのアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチが現地時間2日、プレミアリーグチェルシーへ移籍することが発表された。今季終了時までは、チェルシーからレンタル移籍の形でドルトムントに残ることになったが、チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督は移籍成立直前まで何も知らなかったという。衛星放送「FOXスポーツ」が報じている。

 2019年早々に市場が大きく動いた。アメリカ代表の将来を背負う20歳のプリシッチは、争奪戦となるなかでチェルシー移籍を決断。移籍金は6400万ユーロ(約80億円)と報じられている。

 プリシッチは昨季、ドルトムントでレギュラーとして32試合に出場して4得点を記録。しかし、今季はイングランド代表FWジェイドン・サンチョの台頭もあって出場機会が減り、17戦中11試合の出場にとどまっていた。

 リバプールアーセナルも関心を持っていたとされるなかでチェルシーを選択した形だが、2日のプレミアリーグ第21節サウサンプトン戦(0-0)後の記者会見で、サッリ監督は「昨日のプリシッチについては何も知らなかった」と驚きの発言を残した。

「クラブは1カ月前に彼についての私の意見を聞いてきた。私の意見はポジティブだった。今日、契約が完了したことを知っているが、私は何も知らなかったよ」

 獲得については前向きだったが、突然とも言える決定に少々胸中は複雑なようだ。(Football ZONE web編集部)

プリシッチ(右)の移籍についてサッリ監督(左)が言及【写真:Getty Images】