クラブが売却希望、エジルがローン移籍拒否など情報錯綜も、ソグト代理人は退団を否定

 アーセナルの元ドイツ代表MFメスト・エジルは、「戦術的理由」でメンバー外となるなど、ウナイ・エメリ監督が率いるチームにおいてその立場が揺らぎ始めている。移籍の噂も囁かれるなか、代理人を務めるエルクト・ソグト氏は退団の可能性を一蹴した。ドイツメディア「spox.com」が伝えている。

 今季は低調なパフォーマンスが目立ち、21試合中13試合の出場にとどまっているエジルについて、英紙「タイムズ」は昨年12月、適切なオファーがあればアーセナルが放出したがっていると報道。クラブ最高額の週給35万ポンド(約4700万円)を手にしているエジルを売却して人件費を切り詰め、新戦力獲得の枠を作る考えだとされてきた。

 ただ一方で、セリエAインテルトルコのバシャクシェヒルが獲得に関心を示すも、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は「エジルは1月のローン移籍を拒否」と報道。情報が錯綜するなか、代理人のソグト氏はエジルの状況について口を開いた。

「メストは昨年1月に新契約にサインしたが、それは彼がアーセナルにいる自分の将来を描いたからだ。その点については何も変わっていない。ひょっとしたらそれ以上長くアーセナルに残るかもしれない」

 クラブOBの元フランス代表MFエマニュエル・プティ氏もエジルについて「この2年間は幽霊だ」「いくつものアシストやゴールを重ね、世界でも屈指の選手だったエジルはどこへ行ったんだ。私は彼がピッチ上での欲望を失っているように思うよ」と厳しい言葉を残していたが、ソグト氏は「エジルは100%、アーセナルにコミットしている。彼はこのクラブを愛し、クラブが体現する価値観を共有しており、他のどのクラブにも行きたがっていない」とエジルの“アーセナル愛”を強調した。

 代理人が今冬の退団を否定したなか、エジルはシーズン後半戦に輝きを取り戻すことができるだろうか。(Football ZONE web編集部)

アーセナルMFエジル【写真:Getty Images】