5日に等々力陸上競技場で行われた97回全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝の尚志(福島)vs帝京長岡(新潟)は、1-0で尚志が勝利した。

3回戦で前回王者の前橋育英(群馬)を2-1で下した尚志と、長崎総科大附(長崎)を2-1で下した帝京長岡が激突したベスト4入りを懸けた一戦。試合は互いに積極的な入りを見せる中、帝京長岡は9分、敵陣中央でボールを持った田中がボックス手前に持ち込み、巧みなタッチから左足でミドルシュートを放つが、ボールはわずかにゴール右上へと外れた。

対する尚志は10分、味方のパスに反応した石川がボックス右外からクロスを供給。中央の二瓶がダイレクトで合わせるも、枠を捉えることができない。

序盤から激しい攻防を見せる中、帝京長岡は15分にボックス右手前でパスを受けた丸山が小池とのパス交換でボックス右に侵攻。最後は右足を思い切りよく振り抜いたが、右サイドネットに嫌われてしまう。

危ない場面を迎えた尚志だったが22分、相手のミスから先制に成功する。帝京長岡の小泉が最終ラインでボールをコントロールミス。これを見逃さなかった二瓶がボールを拾い、ボックス内へスルーパスを送ると、走り込んだ染野が右足を振り抜き、ゴール左に流し込んだ。

先制点を奪われた帝京長岡は後半、同点ゴールを目指して攻勢を強める。53分、ボックス左に走り込んだ中島のクロスを中央の小池がダイレクトシュート。しかし、これはGK森本の正面に飛んでしまう。

帝京長岡はさらに59分、最終ラインでボールを持った長渡が敵陣中央から右足を振り抜く。高い弾道のシュートは落下してゴール右上を捉えたが、GK森本が右手でわずかに触ると、クロスバーに直撃。チャンスは作るが、あと少しのところでゴールを奪うことができない。

その後も帝京長岡が押し込む時間帯が続くが、尚志も一歩も引かず。78分には細かなパスワークから最後はボックス中央やや左から小池がシュートを放つも、わずかにゴール左外を外れる。

帝京長岡は最後まで尚志ゴールを目指したが、最後までGK森本を中心とした相手ディフェンス陣を崩すことができず試合終了。1-0で勝利した尚志が7年ぶりベスト4進出を決めた。尚志は12日に埼玉スタジアム2002で行われる準決勝で青森山田(青森)と決勝進出をかけて激突する。

◆準々決勝 結果
1月5日(土)
青森山田(青森) 2-1 矢板中央(栃木)
秋田商(秋田) 0-1 流通経済大柏(千葉)
《14:10》
尚志(福島) 1-0 帝京長岡(新潟)
瀬戸内(広島) 1-0 日本航空(山梨)

◆準決勝
1月12日(土)
《12:05》
尚志(福島) vs 青森山田(青森)
《14:20》
瀬戸内(広島) vs 流通経済大柏(千葉)

サムネイル画像