世の中には昆虫が苦手な人も少なくないが、中でも蜘蛛に対して異常に恐怖を感じる人もいるようだ。このほどオーストラリアで蜘蛛を大の苦手とする男性が部屋に現れた蜘蛛と格闘して大騒ぎした後、警察を呼ばれてしまった。『The West Australian』『Mirror』などが伝えている。

年明け早々、西オーストラリア州のワネルー警察がTwitterに公開した「スパイダー事件」が人々の関心を集めている。

事件の発端は、今月2日にとある住居から子供の叫び声と「てめぇ! なんで死なねぇんだよ」と繰り返し怒鳴る男の声を耳にした近所の人によって警察に通報されたことによる。この時、通報者は男が妻を殺そうとしていると思ったそうだ。

この事件の真相は駆けつけた警察官によって明らかとなった。現場はパース市内にあるリース・ハワードさん(Rhys Howard、30)という男性家族の住居だった。

確かに警察が到着した時、リースさんは殺意に満ちていた。しかしリースさんが殺意を向けていた相手はコインほどの小さな蜘蛛であった。実はリースさんは蜘蛛が大の苦手で、この日は寝室から現れた小さな蜘蛛に恐れをなしていたという。

しかし娘のベリーちゃんも怖がっているのを見て、リースさんは一心不乱に蜘蛛を退治しようとしたとみられる。彼は恐ろしさと娘を守らねばならないという状況のなかで、思わず大声をあげてしまったようだ。

最終的には、ちょうどベリーちゃんがトイレ・トレーニングの最中だったこともあり、近くにあったおむつを手に取って蜘蛛を叩きつぶして退治したとのことだ。この思いもかけない事態に警察官もホッとしたようだが、リースさんはとても恥ずかしい思いをしたと言い、平謝りしたそうだ。

リースさんは子供の頃、突然蜘蛛が頭に落ちてきたことがあってから蜘蛛が怖くてしょうがないという。いつもならば一緒に住んでいる恋人のカラ・ローランさん(Kara Loran)が退治してくれるのだが、この時彼女はシャワーを浴びていた。

カラさんはメディアのインタビューで「私がこの家の大黒柱みたいでしょ」とジョーク交じりに話しているが、今回ワネルー警察が公開した「スパイダー事件」の締めくくりには次のように綴られていた。

「警察側では当事者達と話をした結果、蜘蛛が大の苦手な男性が蜘蛛退治をしようとしているだけでした。彼は『お手間を取らせてすみませんでした』と謝罪しました。また逮捕者はおらず、蜘蛛以外に怪我をした者もいませんでした。」

このツイートは削除されているが、それは事件が無事解決したことを意味するのかもしれない。

画像は『Mirror ‏2019年1月3日付「Dad who sparked police response after screaming at spider is mocked by partner」(Image: 9News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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