1月6日(日)夜9:00より、テレビ朝日系にて「警視庁・捜査一課長スペシャル」が放送される。放送に先立ち、主演の内藤剛志とメインゲストの田中美佐子が、本作の撮影秘話やお互いの印象、また物語のキーワードである“記憶”にまつわるエピソードを明かした。

大岩(内藤剛志)、馬場(田中美佐子)らが殺人事件の捜査を進めていくと、リノベーション会社社長・姫原千尋(萬田久子)の存在が浮かび上がる

■ “理想の上司”大岩一課長が、新春スペシャルで帰ってくる!

警視庁・捜査一課長」は、2012年より放送されている刑事ドラマシリーズ。ヒラ刑事から這い上がってきた叩き上げの捜査一課長・大岩純一(内藤)と、彼を慕う情熱あふれる捜査員たちの物語が好評を博し、2018年4月クールに放送された「season3」は平均視聴率12.8%、最高視聴率14.2%を記録。同年7月15日に放送したスペシャルも平均視聴13.4%と、常時高い視聴率を獲得している人気シリーズだ。(※すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)

およそ半年ぶりに放送される今回のスペシャルでは、大岩一課長と、田中扮する渋谷中央署の女性刑事・馬場呂亜(ばば・ろあ) が、複雑に絡み合う過去と現在の事件の真相究明に挑んでいく。

10年前の強盗殺人犯が“宝石だらけの遺体”となって見つかるところから物語は幕を開ける。大岩らが捜査を進めるうち、10年前の事件を目撃した男性の妻・姫原千尋(萬田久子)の存在が浮上。彼女はなぜか過去を忘れ、華やかに生まれ変わっていて…という謎に満ちたストーリーが展開する。

■ 刑事役でのタッグは初! 主演・内藤剛志とメインゲスト・田中美佐子は信頼で結ばれた間柄

内藤と田中は、過去何度も共演してきた間柄だが、夫婦や恋人といった役どころが多く、刑事役でタッグを組むのは今作が初めて。

内藤は「美佐子はクールビューティーなのに、子供みたいに無邪気なところもある、“振り幅”の大きな女優さん。信頼のおける仲間です」と田中に全幅の信頼を寄せており、田中もまた、「内藤さんは一言で言うと、“でっかい人”。気の小さな私を内藤さんが“ケ・セラ・セラ”という感じで励ましてくれるので、現場の居心地もすごくよくて、まさに撮影現場でも“一課長”そのものなんです」と、内藤と捜査一課長の姿がオーバーラップすることを打ち明ける。

田中が今回演じる馬場呂亜刑事は、10年前、大岩とともに強盗殺人事件の捜査に当たった敏腕捜査員。警視庁一の記憶力の持ち主であり、“IQ250の超天才”とも噂される切れ者だが、実は10年前の失敗が彼女の中に大きな影を落としていて、事件の謎を追ううち、彼女が抱える心の傷も明らかになっていく。

そんな馬場呂亜を演じる田中は、“記憶”にちなんで「消し去りたい思い出」を聞かれると、「夫と腕を組んでいたつもりが、知らない人の腕を取ってずーっとしゃべりながら歩いていたこと(笑)。顔から火が出るかと思うほど恥ずかしかったです」と、衝撃の失敗談を打ち明けた。

さらに田中は、今回のスペシャルについて「“チーム愛”や“妻の愛”など、たくさんの“愛”が事件に絡んできます。ストーリーが複雑なので、途中、頭の中にクエスチョンマークがいっぱい浮かぶのですが、最後はパズルのピースがぴったりハマったときのような快感が待っています」と、見どころを解説。

また内藤も「まずは田中美佐子のクールビューティーな刑事役を楽しんでいただきたいのですが、彼女が演じる馬場呂亜が、逃れられない記憶をどのように乗り越えていくのかが一つの見どころ。また、萬田久子さん演じる千尋という女性がなぜ美しく変身しなければいけなかったかも、もう一つのテーマ。二人の女性がそれぞれの壁をどう破っていくのかを見ていただきたいですね」と力強くPRした。

そして最後に、内藤に2019年の抱負を聞くと――「実は、2018年9月に父を亡くしたんです。95歳で眠るようにして亡くなったのですが、彼から見れば、僕なんてまだまだガキだなと思うので、父を亡くしたことをきっかけに、『ますます全開でいったるぞ!』と決意しました」と2019年も全力疾走することを宣言した。

■ 父の死を胸に…2019年も全開で突っ走る!~内藤剛志コメント

――新年にスペシャルとして「警視庁・捜査一課長」が戻ってきますが、心境は?

内藤剛志:足掛け7年続くシリーズですが、気心の知れた仲間のもとに戻ることができてうれしいですし、(田中)美佐子をはじめ、新たなゲストの方と楽しい現場を共有できることは本当にうれしいですね。

――メインゲスト・田中美佐子さんの印象は?

内藤:美佐子は、美人でクールビューティーなのに、子供みたいに無邪気なところもある、“振り幅”の大きな女優さん。信頼のおける仲間だと思っています。これまで夫婦や恋人役が多くて刑事役で共演するのは初めてなんですが、実は、ああ見えて彼女はけっこう繊細なので(笑)、過去の思い出から逃れられない馬場呂亜役にはぴったりだなと。“永遠のレギュラー”として、ぜひまた出演してほしいと思います。

――“記憶”がキーワードになっていますが、内藤さんが大事にしたい記憶は? また消し去りたい記憶は?

内藤:大事にしたいのは、やっぱりうれしい記憶。子供が生まれた日や妻に初めて会った日は忘れられません。忘れたいのは、怒った日のこと。その瞬間は正義感から憤ったわけで、理由なく怒ったわけではないのですが、どうしても「あんなふうに言わなければよかったな」という後悔が残る…。その怒りの感情は忘れてしまいたい記憶ですね。

――今回のスペシャルの見どころを教えてください。

内藤:「警視庁・捜査一課長」という作品は、謎解きはもちろん、東京という街に秘められたトリビア、そして捜査員全体のチームワークが毎回の見どころなのですが、今回はゲストも豪華です。まずはクールビューティーな田中美佐子の刑事役を楽しんでいただきたいのですが、彼女が演じる馬場呂亜が、逃れられない記憶をどのように乗り越えていくのかが一つの見どころだと思います。また、萬田久子さん演じる千尋という女性は、まるでファッションモデルのように素晴らしく着飾って登場するのですが、彼女がなぜそんなふうに変身しなければいけなかったかも、もう一つのテーマ。2時間の間に、二人の女性がそれぞれの壁をどう破っていくのかを見ていただきたいです。

――内藤さんご自身の2019年の抱負をお聞かせください。

内藤:実は、2018年の9月に父を亡くしたんです。95歳で眠るようにして亡くなったのですが、95歳まで生き抜く男ってカッコいいなと思いました。彼から見れば、僕なんてまだまだガキだなと思うので、寂しくはなったけれど、父を亡くしたことをきっかけに、「よっしゃ~! ますます全開でいったるぞ!」と決意しました。

■ 恥ずかしい赤面記憶を激白!?~田中美佐子コメント

――捜査一課長の大岩純一を演じる内藤剛志さんの印象は?

田中美佐子:内藤さんは、一言で言うと、“でっかい人”。私とそんなに年の差があるわけではないのに、昔から甘えさせてもらってきました。気の小さい私を内藤さんが“ケ・セラ・セラ”という感じで励ましてくれるので、現場の居心地もすごくいいんです。この現場でもみんなを引っ張ってくれて、まさに“一課長”そのものなんですよ。

――馬場呂亜役を演じた感想は?

田中:まず、“馬場呂亜”というネーミングが面白くて、すごく気に入りました(笑)。彼女は過去の失敗から“記憶”にこだわるようになったのですが、私自身、記憶力はそんなに悪くないと思っています。でも、刑事ドラマは事件の全容を把握していないと言葉に真実味が表れないので、今回は名前をメモしたり、地図を見たりしながらセリフを覚えたりして、しっかり脚本と向き合っています。それなのに、撮影の合間に内藤さんがベラベラ話しかけてくるんですよね(笑)。内藤さんに100%付き合っておしゃべりしていたら、NGを出しちゃいそうで困りました。

――“記憶”が本作のキーワードですが、田中さんが個人的に大事にしたい記憶は? また消し去りたい記憶は?

田中:私は、うれしかったことを、自分の頭の中にアルバムのように残していて。生まれ育った海や、家族が一緒に畑仕事をしている風景、みんなで釣りに行った風景、母が割烹着を着て洗濯や料理をしている姿など、そういうものをいっぱい自分の中に残しているんです。そして、出産した瞬間からは、また第2弾の“娘のアルバム”ができました。

消し去りたい記憶は…夫と腕を組んでいたつもりが、知らない人の腕を取ってずーっとしゃべりながら歩いていたこと! ずいぶん経ってから「あれ? 背、伸びた?」と思って見たら…別人だったんです! その方は、ずっと我慢して付き合ってくださっていたんですよ。しかも、向こう側に奥様までいらして…。あのときは顔から火が出るかと思うほど恥ずかしかったです。すぐに夫を探したら、ずっと後ろにいて、冷たい目でシラーっと私を見ていました(笑)。

――2019年の抱負を教えてください。

田中:私は2019年、還暦を迎えます。娘がどうしても赤いちゃんちゃんこを着てほしいというので、ちゃんちゃんこを着て何かをやる、ということだけは決めてます。あとは、もう一度きちんと夢を持って仕事を頑張りたいなと思っています。

――今回のスペシャルの見どころは?

田中:所轄の刑事である馬場呂亜が、自らの苦い記憶を乗り越えるために本庁に飛び込んでいくのですが、皆さんがとても温かく引っ張ってくださるんです。そんな“チーム愛”や、萬田さんが演じる“妻の愛”など、たくさんの“愛”が事件に絡んできます。ストーリーが複雑なので、途中、頭の中にクエスチョンマークがいっぱい浮かぶと思いますが、最後はパズルのピースがぴったりハマったときのような、「おおーっ!」という快感が待っていますので、ぜひ謎解きも楽しんでいただきたいです。(ザテレビジョン

「警視庁・捜査一課長スペシャル」で初めて刑事役でタッグを組む内藤剛志と田中美佐子