青竹打ち(一部機械打ち)の多加水麺とあっさり醤油スープが特徴の佐野ラーメン。市内に200軒以上ある激戦区に、飲食店未経験だが"俺流"で勝負するニューカマーを紹介。続いては2018年4月に登場したこの店!

【写真を見る】ありそうであまりない背脂佐野ラーメン。ラーメン+背脂こってり630円+100円

■ 背脂があっさりスープにマッチ!こってり系佐野ラーメン「麺屋 だんとつ」

佐野で生まれ育った姉弟が営む同店。調理を担当するのは弟の毛塚 勉さん。千葉の有名店などで修業を積んだあと、タイに渡って約5年ラーメン店を営んでいた。そんな折、「地元で佐野ラーメンの店を出したい」という姉・長谷川淳子さんからの相談を受けて帰国を決意。2人で「だんとつ」を立ち上げた。鶏ガラベースのあっさり醤油と平打ち手もみ麺という、佐野ラーメンの王道スタイルがベースだが、生姜ラーメン(750円)や背脂トッピングなど独自のカラーも発揮。

ラーメン+背脂(こってり 630円+100円)ではクリアな清湯(チンタン)スープに背脂をたっぷりトッピング。手もみ麺とよく絡み、麺を噛むほどに背脂の甘味が広がっていく。大判のバラロールチャーシューは箸で持つと崩れてしまうほど柔らか。

「あっさりな佐野ラーメンに、こってりと濃厚な背脂は絶対に合うと思い、考案しました。背脂多めもOKです。『大和麺学校』(香川)で麺作りを学んだ経験もあり、いずれは自家製麺にしたいと思っています」と料理長の毛塚 勉さん。

鶏ガラと豚骨、モミジを丁寧に炊いたスープはあっさりだが、動物系の旨味がしっかり伝わるラーメン(630円)もおすすめ。麺はあえて硬めに茹でていて、モッチリと歯応えがある。

「故郷・佐野を離れ、各地でいろいろなラーメンに触れてきました。その経験を生かし、既存の概念に捉われない佐野ラーメンを作っていきたい」と毛塚さん。自家製麺への切り替えも検討中とのことで、今後もますます楽しみだ。

■麺屋 だんとつ 住所:佐野市若宮下町5-1 電話:0283-85-8888 時間:11:00~15:00、17:30~21:00、土日祝11:00~21:00(LO各15分前)※スープがなくなり次第終了 休み:木(祝の場合翌日) 席数:45席(カウンター5、テーブル22、座敷18) タバコ:禁煙 駐車場:15台(無料)(東京ウォーカー(全国版)・ラーメンWalker編集部)

店名には「数ある中で断トツの存在になりたい」という願いが