日本時間1月7日午前1時30分より13日14時まで、ほぼ1週間に渡ってゲームの速解きを行う世界最大級のオフラインチャリティイベント「Awesome Games Done Quick 2019」が開催される。参加者やイベントスタッフ、観客など、オフラインだけでも総勢2000名以上が参加する大イベントだ。スケジュールは公式サイト発表されている。スケジュールはすべて現地時間に変換されているので、日本からアクセスした場合は日本時間で表示される。

 今年はアメリカ合衆国メリーランドロックビルのベテスダ・ノース・マリオット・ホテル&コンファレンスセンターにて行われる。イベントの様子はTwitchにてリアルタイムに中継される。英語ではあるが、多くのゲームで解説もつく。

 また、日本の有志によって公式に許諾を得て再ストリーミングも行われる。こちらはボランティアによる日本語解説も行われるようだ。

 プレショーの後、日本時間1月7日午前2時よりSpeedrun.com【※】にて現在世界王者となっているVysuals氏による『Hollow Knight』スピードランが始まる。Vysuals氏はわずか1週間前に世界記録を更新しており、大舞台での記録更新も期待される。

スピードランの結果を集積するウェブサイト。以下、すべての記録はSpeedrun.comより

(画像はSteam 『Hollow Knight』より)

 1月7日午前6時49分からは変わり種となるSerious Sam Classic: The First Encounterスピードランが始まる。スケジュールには難易度が記されていないが、mr.deagle氏とThe Master氏のコンビEasyからSeriousまで3つの難易度世界一に輝いている。なお、このコンビは5日前にEasyで世界記録を更新しており、挑戦する難易度はこのEasyではないかと思われる。
 プレイ人口がそう多い競技ではないが、Coopによるトーテム(プレイヤーモデルの上に他のプレイヤーが乗り、通常では行けない場所へ行く技術)やフラグの役割分担など、他の競技ではあまり見られない協力プレイならではの技術を見ることができるだろう。

(画像はSteam 『Serious Sam Classic: The First Encounter』より)

 1月7日午前10時32分よりPortalスピードランが始まる。Speedrun.comでは世界4位と5位に位置するalex_sr氏とConnorAce氏が走る。

 『Portalスピードランのルールは大きく分けて、通常出られないマップの外に出ることを許可する「Out of Bounds」と許可しない「Inbounds」の2種類に分けられ、その中でさらにバグを利用するかどうかに分割される。1週間ほど前に「Out of Bounds」はCantEven氏によって2位以下に13秒の大差をつける7分7秒で世界記録が大きく更新された。
 今回のルールは『Portal』の中でも競技人口が多い「Inbounds」だ。こちらは最近になって2位以下の順位の変動が激しく、ここ数日で3つの記録が2位を更新している。出走者の1人、alex_sr氏は3日前に自己新記録を更新している。

(画像はSteam 『Portal』より)

 1月8日17時40分からは今回のイベントで最長の予定となるNieR: Automata』スピードランが行われる。最終エンドとなる「Eエンド」を難易度ノーマルで走り切る。現在世界1位のFullest氏が出走し、記録更新を目指す。4時間7分5秒を切ることができるか注目される。

(画像はSteam 『NieR: Automata』より)

 1月10日12時53分より、本イベントでも珍しいRTSであるWarcraft III: Reign of ChaosオークキャンペーンスピードランをCovertMuffin氏が行う。現在世界1位だが、5日前に記録を更新しており、さらなる記録更新が期待される。

(画像は『Warcraft III』ストラテジーガイドより)

 この他、珍しいコンソールとしてTurboGrafx-16(海外版PCエンジン)から『ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフセガサターンからヴァーチャルハイドライドAtari Lynx『Gordo 106スピードランが予定されている。

 「AGDQ 2019」のラストを飾るのはスーパーメトロイドだ。使用されるのは「Reverse Boss Order」と呼ばれる『スーパーメトロイド』を改造したゲームだ。その名の通り通常のゲームとは逆の順番でボスを倒していくことになる。走るのは5日前に初めて1時間を切って世界記録を更新したShinyZeni氏だ。

(画像はGames Done Quick公式サイトより)

 「AGDQ 2019」を主催するGames Done Quickは年に2度、定期的にチャリティスピードランイベントを開催している。昨年のイベントでは230万ドルを集め、7年間の累計寄付額は1650万ドルにのぼる。国境なき医師団とPrevent Cancer Foundationへ寄付を行うイベントとしては世界最大のものとなる。

 会期中は公式サイトよりPaypal経由で寄付が募集される。寄付者はすべて名前が残され、高額寄付者はランキング形式で発表される。本人かどうかは不明だが、企業などの名前に混じってMinecraftNotch氏やUndertaleToby Fox氏の名前も確認できる。
 「AGDQ 2019」の寄付金はすべてPrevent Cancer Foundationへと寄付される。

 「AGDQ 2019」は本当に多くのゲームによるスピードランが行われるので、きっとあなたの知っているゲームや好きなゲームがエントリーしているだろう。2019年最初となる大きなゲーム速解きイベントに参加して、新しい年の弾みにしてほしい。

文/古嶋 誉幸

著者
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter@pornski_eros