体の成長と一緒に心も成長しています。今まで通りでは通用しないことも
1歳を過ぎた頃から少しずつ自我が芽生えはじめ、自分の要求を訴えてくるようになります。言葉ではまだうまく伝えられませんが「これで遊びたい」などの意思を持ち始めます。それが通らないと大声で泣いたり座り込んだりすることも。いわゆる「プレイヤイヤ期」と言われる時期です。よちよち歩きの頃まではまだお母さん主導の生活を送ることができたのですが、この時期からはそれまでのようにお母さんの思い通り動くことが難しくなります。


「今遊べなければ一生遊べない!」と思うのが子ども思考。必死なのです
1歳半の女の子Mちゃんは最近自己主張が強くなってきてお母さんは対応に困っていると相談がありました。その日もお母さんと一緒に来ていたMちゃんは、いつも保育園で使っている糊をかばんから見つけ出し遊び始めようとしました。それを見たお母さんはMちゃんがフタを開ける前に取り上げカバンにしまいました。すると「いやー!」と言って泣き叫んでしまったMちゃん。糊で遊ぶと手や服がベタベタになってしまい今は困るというお母さん。


その子に合わせて環境を整えることでお互いのストレスがなくなります
大人になると我慢をしたり約束を守ることができますが、1歳ではまだできません。お気に入りのおもちゃを見つけると遊びたくなるのが本能です。途中で止めたり、後で遊べるまで待つなんて理解できないのです。今はしてほしくなければ「子どもに見せないようにしてみては?」とアドバイスをしました。やって欲しくないことは先回りして触れないようにしておいた方が、お母さんも子どもを注意する必要がなくなりストレスにもなりません。


1歳の子どもはどんなものでもおもちゃにできる遊びの天才なのです
歩けるようになると行動範囲が広がり、なんでも触ってみたくなるもの。お母さんはその行動をずっと見張っていることもできませんし、1日に何度もダメと言うのもストレスになります。ですので子どもが遊べる空間で触られたくないものがあれば、あらかじめ片付けておきましょう。ここの物は触っても大丈夫という空間があれば子どもものびのびと遊ぶことができますし、お母さんも安心して一緒に過ごすことができるようになります。


今日の1日1成長
お母さんが安心できる“空間”を作り、子どもをのびのびと遊ばせましょう子どもの好奇心も1成長、お母さんの問題解決力も1成長。吉田あき(文)森みきこ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press