2019年、カタールの新年はお酒に対する100パーセントの税金導入とともに明けた。
お酒の値段は一夜にして倍に跳ね上がり、12本入りのビールに8000円ほどの値札がつけられるようになったのだ。
これは通称「罪悪税」とよばれる税金がかけられたためだ。罪悪税はイスラム法によって禁じられている製品に幅広く適用される。
―あわせて読みたい―
薬物に関する厳しい罰則がある国トップ10
店で試着➡ネットで購入の客が増加、店側が困っているので試着に税金を検討するスペイン
例え浮気の疑いがあっても法律違反。許可なく夫のスマートフォンを盗み見たとして妻が刑務所行きに(アラブ)
何これ本当?これをしたら罰せられる、世界16の奇妙な法律
カザフスタンで児童に対する性的暴行で有罪判決を受けた者に薬で去勢する法律が施行。今年の対象者は2000人
お酒以外にもタバコ、栄養ドリンク、豚肉なども課税対象とされており、たとえばベーコン400グラムなら約1600円にもなった。
またソフトドリンクにも50パーセントが課税される。
ただしカタールで飲酒が認められているのは外国人のみ
じつのところカタールで飲酒が認められているのは外国人だけだ。
よって、お酒が売られているのも高級ホテルのバーやレストランに限られ、お店だとドーハ郊外の1店舗でしか売られていない。
それでもカタール人口の88パーセントは外国人と推定されているので、影響は大きいことだろう。
実際、大晦日にSNSで罪悪税の噂が拡散されると、高くなる前に買いだめしておこうという外国人も見られた。
2022年のワールドカップが狙いか?
カタール当局の声明によると、課税対象となるのは「健康や環境に有害であるとみなす特定の製品」であるという。
税収は、学校や病院のような公共サービスに使われる予定だそうだ。
ちなみにカタールは2022年のワールドカップ開催国であり、大勢の外国人が訪れるであろうことが予想されている。
カタールでのワールドカップ観戦、お酒を飲みたい人は今から節約した方がよさそうだ。
References:Qatar 'sin tax' suddenly doubles the cost of alcohol/ written by hiroching / edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52269571.html
こちらもオススメ!
―歴史・文化についての記事―
米軍が展開する地域は6大陸80ヶ国にも及ぶ。米軍がテロリストと戦争をしている地域を示したインフォグラフィック
ドイツで第三の性「ディバース(diverse)」が公式に認められる
第一次世界大戦中に活躍したイギリスの軍鳩は二階建てのダブルデッカーバスを拠点としていた
太陽の光に囲まれた頭蓋骨がモチーフ。メキシコ・テオティワカンのピラミッドから発見された「死のディスク」
悪魔祓いはなぜ今日まで続いているのか?キリスト教におけるエクソシズムの歴史
―知るの紹介記事―
米軍が展開する地域は6大陸80ヶ国にも及ぶ。米軍がテロリストと戦争をしている地域を示したインフォグラフィック
未来の家具はジャガイモの皮から作られるかも。ポテトチップ工場の廃棄物を再利用して板を作る方法が開発される
海外で二日酔いに効くと言われている5つの方法を科学的に検証
ついに謎が暴かれる?2019年、地球の秘密を明かすかもしれない7つの調査
ドイツで第三の性「ディバース(diverse)」が公式に認められる
カラパイアの公式アプリがついにリリース!サクサク見やすい、使いやすいよ! https://t.co/0PBhJB1jK7 pic.twitter.com/M1QblHgKJ7
— カラパイア (@karapaia) 2017年12月9日
コメント