横浜F・マリノスは8日、元日本代表DF中澤佑二(40)が2018シーズン限りで現役を引退することを発表した。

三郷工業技術高校卒業後、ブラジルのアメリカFCに2年間在籍した中澤は、1998年ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)に練習生契約で加入。1999年にプロ契約を勝ち取ると、レギュラーを掴み取り、Jリーグ新人王に輝くと共にU-23日本代表としてシドニーオリンピックに出場した。

2002年に横浜F・マリノスに移籍すると、クラブ初の2003年、2004年のJリーグ連覇や2003年のJ1リーグ1stステージ、2ndステージ、2004年の1stステージの3ステージ連続優勝に貢献し、2004年にはMVPも受賞した。その後もクラブに欠かせない守備の要として活躍し続け、2015年10月にはJ1通算500試合出場を達成。J1リーグではフィールドプレーヤーとして歴代最長となるJ1連続出場記録(199試合)と、連続フルタイム出場(178試合)を記録した。

キャリア通算ではJ1リーグで593試合36ゴール、国内カップ戦で63試合4ゴール、天皇杯で43試合3ゴールを記録。AFCチャンピオンズリーグには11試合出場した。

1999年9月にデビューを飾った日本代表では、110試合17得点を記録。2004年のアジアカップ優勝に加え、2度のワールドカップに出場するなど、長年にわたって日本代表を支えてきた。

20年間のプロ生活に終止符を打った中澤は、クラブ公式サイトで以下のようにコメントしている。

「私、中澤佑二は、2018シーズンをもって現役を引退する決断を致しました」

「自分の中では、プロ20年目となる昨シーズンを一つの区切りとして考え、全てを出し切るという思いで最終戦まで走り続けました。そしてシーズンを終え、改めて自分の思いを整理した中で、やはりこのクラブでユニフォームを脱ぎたい、そしてそれが横浜F・マリノスに対して一番の恩返しになるんじゃないかなという思いになりました」

「小学校6年生からスタートさせたサッカー人生は30年。プロとしての現役生活は20年。振り返ると、ここでは書ききれないほどの本当に多くの方々に支えていただき、こんなに長く現役生活を続けることが出来ました」

「もがき苦しみ、がむしゃらに掴み取ったプロ生活。来年もF・マリノスで現役を続ける選択肢もありましたが、最後は”中澤佑二”らしく、自分の決断を信じ、1ミリの後悔もなくピッチを去ろうと思います」

「良い時も悪い時も共に戦っていただいたファン・サポーターの皆さま、チームメイト、チームスタッフ、スポンサー各社の皆さま、ホームタウンで支えてくださった皆さま、横浜F・マリノスに関わるすべての皆さま、そして東京ヴェルディに関わるすべての皆さま、本当にありがとうございました

「今後のことはこれからゆっくり考え、また皆さんにご報告出来たらと思います。20年間、本当にありがとうございました

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