アメリカの人気サスペンスドラマ「グッド・ファイト 華麗なる逆転」(全 10 話)が、1月9日(水)よりDVDリリースされる。

【写真を見る】舞台となる弁護士事務所は女性弁護士、黒人弁護士など、社会的マイノリティーに属する人物たちで構成される。そんな彼ら・彼女らが織りなすチームドラマの面白さも満載

シカゴの法律事務所を舞台に、弁護士たちの活躍を描く本ドラマ。2017年からアメリカで配信開始となるや、トランプ政権への問題提起が随所に含まれた内容に、大きな話題を呼び、社会現象を巻き起こしているシリーズだ。

日本でも冬ドラマのラインアップを見ると、「グッドワイフ」(主演・常盤貴子/1月13日[日]スタート・毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)や、「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(主演・竹内結子主演/1月10日[木]スタート・毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)、「イノセンス 冤罪弁護士」(主演・坂口健太郎/1月19日[土』スタート・毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系日本テレビ系)など、弁護士を主人公にしたドラマが3本も。

前クールでも「SUITS/スーツ」(織田裕二主演/フジテレビ系)や「リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜」(米倉涼子主演/テレビ朝日系)が放送された。

一方、リドリー・スコットが製作総指揮を務める「グッド・ファイト 華麗なる逆転」は、一話ごとに案件を解決する一話完結ものだが、その“案件”が「イスラム国(IS)」「現職大統領の女性スキャンダル」「ヘイストピーチ」など、今、国際社会で起こっている事件をタイムリーに扱っている。

さらに、事務所は女性弁護士、黒人弁護士など、社会的マイノリティーに属する人物たちで構成。各案件解決と合わせて、登場人物たちが現職の「トランプ大統領」に対しどのように考えているか、それぞれの意見を語っているところが見どころになっている。

今回のリリースに合わせ、ドラマの舞台と同じシカゴ出身で日米テレビ業界に精通したデーブ・スペクターに、「グッド・ファイト 華麗なる逆転」の見どころを語ってもらった。

■ 「橋下轍が、真面目な弁護士像を変えた」

デーブは、日本での「弁護士」人気のきっかけとして、橋下徹氏の名前を挙げ、「アメリカでは100 年前から陪審員裁判があり“裁判”や“弁護士”は身近なトピックでしたが、日本では、彼の存在が、それまで『真面目』なイメージしかなかった弁護士像を変えたんです。話が面白くて、あの風貌で、キャラが強く、発信力がすごい。このドラマに出てくる弁護士も同じです」と分析する。

続けて「アメリカの会社は、終身雇用という概念がなく、本当に厳しい競争社会の中で、自分がどれだけすごいか自己PRできないと、生き残れないんです」と説明する。

さらに「日本の社会も成果主義になりつつある中で、彼らのアグレッシブさはいい刺激になると思います。みんな、会社のなりゆきに身を任せないで、自分で自分の人生のコントロールしている。アシスタントのマリッサ(サラ・スティール)が社長に『自分を雇ったらどれだけ会社に貢献できるか』を直談判しにいく姿勢は、僕も一経営者として見ていて気持ちが良かったです(デーブは自身が所属する株式会社スペクター・コミュニケーションズを代表取締役として経営)。

日本も、自分で自分を売り込まないといけない時代がやって来ている中で、このドラマを見るのは、タイミングとしてとても面白いですね」と、独自の視点でドラマをアピールした。

ちなみに、第1話ダイアン(クリスティーン・バランスキー)が、引退直前に余生に蓄えた全財産を投資詐欺で失ってしまい、再度弁護士として働きにでる、というところからが始まる。

もし彼女のように今、全財産を失ったら?、という問いに対してデーブは「想像もできないほどショック。だけど、僕なら全財産を失うような資産運用をしないね。投資しないし、(タレント兼投資家の)杉村太蔵の言うことも聞かないね(笑)。面倒だからファンドに30種類くらい細かくお金を分けて入れたの。25 年近く一度も見てない。見ちゃだめ! 見ないのがコツですよ」と答えてくれた。

■ 「グッド・ファイト 華麗なる逆転」のストーリー

父親が巨額の投資詐欺で逮捕され、世間から罵倒の的となってしまった若き新人弁護士マイア(ローズ・レスリー)。そして、マイアの名付け親で、余生を楽しむため、まもなく引退を控えていたカリスマ女性弁護士ダイアン(クリスティーン・バランスキー)も巨額投資詐欺の被害に遭い、全財産とキャリアを失ってしまう。

絶望の淵に追い込まれた2人だったが、熱い信念を持つ黒人弁護士エイドリアン(デルロイ・リンドー)の法律事務所に拾われる。しかし、今度は“国”という強大な権力が、再び彼女たちを窮地に追い込んでいく。(ザテレビジョン

デーブ・スペクターが人気海外ドラマ「グッド・ファイト 華麗なる逆転」の魅力を語る