追加招集3選手は森保ジャパン初選出 連係課題も長友が手応え「1日だけでも良くなった」

 日本代表は9日にアジアカップ・グループリーグ初戦トルクメニスタン戦を迎える。左サイドバックで先発出場が予想されるDF長友佑都ガラタサライ)は、「良いコンビだと思っている」とロシアワールドカップ(W杯)で共闘した盟友の名前を挙げ、強力ホットラインに自信を覗かせた。

 アジアカップに臨む日本代表は大会前から相次いでアクシデントに見舞われた。12月12日のメンバー発表後、同18日にFW浅野拓磨ハノーファー)が負傷離脱し、FW武藤嘉紀ニューカッスル)の追加招集が決定。12月の国内合宿ではFW大迫勇也ブレーメン)がでん部打撲で別メニュー調整となり、MF遠藤航シント=トロイデン)は39度の発熱でチームより2日遅れでUAE入りした。

 さらに初陣3日前の1月5日、MF中島翔哉ポルティモネンセ)とMF守田英正川崎フロンターレ)も負傷離脱し、MF乾貴士(ベティス)とDF塩谷司(アル・アイン)が追加招集されている。

 初戦に向けて「チームは緊張感が出てきている」と証言した長友は、「戦術の確認も含めて練習からかなりピリッとしてきている。ちょっとワールドカップの時に似ているテンションが流れている」と明かす。

 追加招集の3選手はいずれも森保一体制下で初選出となり、周囲との連係面に不安を抱える。全23人が揃っての初練習は6日と大会直前になり、7日のトレーニング後に長友は「みっちり戦術の確認はした。今日1日だけでも連動性も含めて良くなったのかなと感じている」と手応えを口にしていた。

ロシアW杯で存在感を示した縦コンビ 長友も歓迎「そこは全然、問題視していない」

「どういう形で、誰が出るかも含めて、どうなるか分からない。自分が出た時、前に誰がいるのか、横に誰がいるのかも含めてイメージトレーニングはしておきたい」

 左サイドバックの長友にとって、前のポジションにあたるのが中盤の左サイドハーフだ。離脱した中島の主戦場で、MF原口元気ハノーファー)も控える。ロシアW杯でその位置に入っていたのが乾だ。長友と左サイドで縦関係のコンビを組んで存在感を示した。長友は盟友との再タッグを歓迎している。

「例えば、乾なんかはずっとやっていたし、僕だけかもしれないけど、良いコンビだと思っている。そこは全然、問題視はしていないし、むしろ楽しみが広がったかなという感じ」

 ロシアW杯で2ゴールと活躍した乾は、中島に代わる貴重な攻撃のカードとなる。長友とのコンビ再結成で日本の攻撃をけん引しそうだ。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)

ロシアW杯で存在感を示した乾と長友の縦コンビ、アジアカップでの連係に期待が高まる【写真:Getty Images】