ニースのヴィエラ監督が放出を容認、今冬の移籍に近づく

 フランス1部ニースからの退団が濃厚とされる元イタリア代表FWマリオ・バロテッリの新天地は、フランス国内の名門か母国イタリアへの帰還に絞られているようだ。イタリア国営放送「RAI」のサッカー番組で特集されている。

 バロテッリは今季開幕前にもニースからの移籍が取り沙汰されたが契約を1年延長。しかし、開幕後はリーグ戦10試合に出場してノーゴール、アシストも1つ記録されているのみと、復活を印象付けていた近年のパフォーマンスからは程遠い出来だ。

 すでにニースを率いるパトリック・ヴィエラ監督は、バロテッリの放出を容認しているとされており、今冬の移籍市場でクラブを離れることが濃厚とされている。18年末には、日本代表FW武藤嘉紀の所属するニューカッスルが獲得に乗り出すという報道もあったが、行き先は、日本代表DF酒井宏樹が所属するフランスの名門マルセイユか、母国イタリアサンプドリアに絞られたようだ。

 現在、マルセイユは首位パリ・サンジェルマンと勝ち点20差とリーグ優勝は絶望的な状況だが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得られる3位までは勝ち点5差にある。一方のサンプドリアは、セリエA前半戦の19試合を終えて勝ち点29の7位。こちらもCL出場圏の4位までは勝ち点3差と上位躍進のチャンスは残されている。

 昨季は公式戦38試合出場26得点を記録してイタリア代表への復帰も果たしただけに、今季の不調は気がかりだ。それでも、その能力の高さは誰もが知るところ。冬の移籍市場で新天地を求めることで、復調することができるだろうか。(Football ZONE web編集部)

ニースFWバロテッリ【写真:Getty Images】