サンドウィッチマンの伊達みきおが唱える「カロリーゼロ理論」の始まりは、2017年10月15日に放送されたトークバラエティ『アメトーーク!』(テレビ朝日系)にさかのぼる。「ついつい食べすぎちゃう芸人」に出演したサンド伊達が、ネタでいろいろな食べ物を「カロリーゼロになるから太らない」とこじつけたものだ。

伊達みきおはその後も機会があれば持論を主張し続けた。たとえば「カロリーは熱に弱く、揚げ物は高温で揚げるからカロリーが空中に逃げるのでカロリーゼロ」、「新幹線に乗って駅弁を食べると速すぎてカロリーがついてこられないからカロリーゼロです」という風で、年を越えて徐々に話題となり昨年12月30日には『アメトーーク大賞2018』の流行語大賞に2年連続「カロリーゼロ」が選ばれた。

そんななか、新年1月8日に放送された教養バラエティ番組『教えてもらう前と後 2時間SP』(MBSTBS系)にスタジオゲストでサンドウィッチマンが出演した。

レギュラーの博多華丸・大吉が人間ドックを受けるVTRをもとに健康を考える内容で、「血糖値スパイクの知識」をテーマに「血糖値が上がりやすいのはどっち?」という二択問題が出された。

「A 白いご飯」「B チャーハン」からサンドウィッチマンの2人は「A 白いご飯」を選んだ。

伊達みきおがその理由を「チャーハンっていうのは、ご飯が油でコーティングされるので、カロリーはゼロになる」と話すと、華丸・大吉が「出た! お得意の!?」と待ってましたと言わんばかりにリアクションして笑わせた。

さらに伊達は「そもそもコーティングされてそのまま出ていくので一切残らない」と続けていたが、正解はまさに「A 白いご飯」だったのである。

総合内科専門医の大竹真一郎先生によると、「結局は糖質によるもので、砂糖をとれば血糖値は急激に上昇する。白いご飯も急激に吸収されるので血糖値が上昇するが、チャーハンは具材が入っており卵などは血糖がそんなに上がらないため、血糖の急激な上昇を緩やかにする」という。

先生はさらに「油でコーティングされることも多少は意味がある」と伊達の説に触れながら、「ただ、カロリーゼロにはならない!」と「カロリーゼロ理論」を否定。伊達はそれを受けて微笑みながらも「なります! なります!」と譲らなかった。

ネタとして使ったつもりの主張が、専門家から実は一理あると理解を得た伊達。「カロリーゼロ」は否定されてしまったが、今年も引き続き伊達みきおの強引すぎるこの理論が、彼の持ちネタとして様々なシーンで使われそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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