かつて中国で一世を風靡した日本の「美少女」アイドルが、中国のネット上で思わぬ騒動に巻き込まれた。中国メディア・東方網は8日、タレントの酒井法子さんが中国版ツイッター・微博で「ネット物乞いをした」として波紋を呼んだと報じた。

 記事は、酒井さんの微博アカウントが7日、ファンに向けて新年のあいさつメッセージを発信したと紹介。メッセージには昨年1年間の応援に対する感謝と、引き続きの応援を求める内容が書かれていたとしたうえで、「これだけなら普通のメッセージだが、中国のネットユーザーが不満に感じたのはその続きだ。何と、そこには各種決済のリンクがとくに説明もなく貼られていたのだ」と説明し、この書き込みによって微博内で「酒井法子がオンライン物乞い」というキーワードがハッシュタグ化して急拡散、ホットワードランキングに入るほどの注目を集めるに至ったことを伝えた。

 そして、炎上状態になり事態を重く見た酒井さんのアカウントは8日、書き込みを削除するとともに、「7日に発信したツイートがみなさんから批判を受けたことについて、深く謝罪します。このアカウントは現在日本のファンサイト運営会社が管理をしており、日本の有料ファンクラブ会員募集の書き込みをそのまま微博に持ってきてしまいました。これにより、中国のみなさんに誤解を与え、みなさんの疑念を生んでしまいました。今後、みなさんの意見を参考にして管理を強化し、改善していきますので、これまでと変わらぬご支援をお願いします」といった内容の新たな書き込みを行ったと紹介している。

 記事は、酒井さんについて「70年代80年代生まれの人なら知らない人はいないぐらい人気を集めた日本のアイドル。当時の彼女のピュアな美しさは、今の女性スターとは比較にならないほどだったと多くの人が思っているはずだ」と紹介。一方で、時代の流れとともにその人気は低落を辿り、覚せい剤の使用により逮捕されたことでかつての輝きは完全に失われてしまったと伝えた。

 そのうえで、今回の件について「日本と中国の習慣的な違いから起きた騒動と言えそうだが、中国のネットユーザーは酒井の釈明には納得していない。なぜなら、誠意が感じられないからだ」と評している。「ネット物乞い」と指弾された書き込みは酒井さん本人の意志によるものではないと思われ、記事は「本人は、知らない所で騒動になり、驚いているかもしれない」とも伝えているが、中国における酒井さんのイメージは残念ながら再び低下してしまったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

酒井法子が中国のネット上で「物乞い」? 釈明するも中国ネット民は納得せず=中国メディア