ニコニコ動画ユーザー生放送を行う際に利用する公式配信ツールであるNLEことNiconico Live Encoder(Windows用アプリ)がバージョンアップしてVer2.0(β)となった。ニコニコ生放送を配信するには、FMLE(Flash Media Live Encorder)やXsplitManyCamといった外部配信ツールがあり、これにニコ生デスクトップキャプチャーNDC)やSCFHDSFといったキャプチャーツールを組み合わせることで、様々な配信を行うことが可能になっている。こうしたユーザー生放送関連のツールとしてはNLEが唯一の公式ツールであると言えるのだ。

■「Niconico Live Encoder」アップデート一覧
NLEは、ニコニコ生放送を簡単に、しかも高画質で配信することができるようになっている。それもそのはずで、ゲーム系配信の定番ともいえるSplitmediaLabsが提供する生放送配信ツールXsplit」をベースにして開発され、ニコニコ生放送に特化したカスタマイズと向けのUI(ユーザー・インターフェイス)を実現している。バージョンアップによって何が変わったのかを紹介しよう。

1)新ユーザー・インターフェイスの採用
利用しているブラウザサイズに合わせ、ステージサイズの変更に対応した「フルモード」と「コンパクトモード」の選択が可能になった。コンパクトモードは画面サイズの小さいノートで外配信を行う際に便利だろう。また、シーンの切り替えが同画面上で簡単に行えるようになった。


2)配信設定とエンコード設定の高度なプリセット
ユーザーが目的や配信機材のスペックに合わせて配信設定、エンコード設定がより詳細に行えるようになった。CPUのパフォーマンスが高く、なおかつ回線が高速な環境では、なるべくビットレートをギリギリまで上げた高画質配信が可能だ。逆に低スペックなPCや回線環境だと、放送画面がプツプツ切れたり、画面が止まってしまう(いわゆるtmt)場合がある。こうした環境に合わせたプリセットが用意されている。


3)テキスト対応
ステージ(配信画面上)に任意のテキストを字幕のように表示することが可能になった。上部に表示される運営コマンドとは異なり、配信画面上に好きなテキストを入力して表示できる。雑談系の配信なら、話のテーマを入力してみたり、凸待ち用のスカイプID等を表示させるなんてことも簡単にできるわけだ。

4)チャンネル生放送に対応
ブロマガ機能や生放送も可能なニコニコチャンネルで、ユーザー生放送を行う際でもNLEが利用できるようになった。

以上がアップデートのポイントだ。インストールならびに、各機能の詳細は特設ページが設けられているので参照してもらいたい。

■「Niconico Live Encoder」詳細
料金:無料
動作環境:Windows XP/Vista/7/8

特設ページ
niconico

■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook

■ニコニコの記事をもっと見る
・各党代表者に最後の質問! 総選挙2012「最後にもう一回聞いてみよう」各党代表者に質問
・地上波・BS・ネットで同時配信 大晦日に3メディア完全シンクロ放送
・地上にニコニコ動画が再降臨! 「ニコニコ超会議2」の開催概要および協賛社を発表
・回答者数、実に120万人超 ニコニコで行われたネットの入口調査の結果発表
・その数実に140万人超! niconicoネット党首討論会に視聴者殺到
ネット党首討論会に首相が登場! 「ネット党首討論会」に野田首相が参加を表明
・運営はお怒りのご様子です! ニコニコ動画の中の人が民主党へ抗議書を提出する異例の事態に!