Q1. フランスの出産祝い事情は?

A1.出産報告の写真入りカードを受け取ったらいざお祝い探し!

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出産報告のカードにはみんなとても力を入れます!

産後初のお祝いは病院からの「maman」(ママ)と書かれたお水

フランスでは赤ちゃんが生まれたら真っ先に写真を撮ってカードで親しい方々に出産報告をする習慣があります。このために産院では提携したスタジオからカメラマンがやってきて赤ちゃんの写真を取るサービスがあるくらいです。ここには赤ちゃん誕生日、名前、身長、体重が必ず記載されているので、このお知らせを受けて顔や名前のイメージから出産祝いを吟味する人も多いのではないでしょうか。産後半年までに働き始めることもめずらしくないフランス人ママ、産褥期なんて言葉はありません。退院後すぐ出歩くので、友だちでも産院から退院したら会えるタイミングですぐ会いに行ってお祝いを渡します。ちなみにフランスでは産後3日を基本に退院します。入院期間が短い分お祝いに友達が産院まで駆けつける暇もないというのが現状です。

Q2. フランス定番の出産祝いは?

A2. フランスの出産祝いの定番はキリンソフィー

ソフィーの歯固めには定番の他に小さめでもしっかり噛めるタイプもあります。

フランス人なら誰もが知っているキリンソフィー、これはやわらかいゴム製でできた歯固めです。押すと音が鳴るのですが、そのフォルムやプニプニの手触りは五感への刺激も考慮され、歯が生える前でも赤ちゃんが握って遊べる優れものなのです。このソフィー、丈夫にできていますがかなり使えるのでいくつあっても困らないため、あまり他の人と被ることも気にせず選ぶ人が多いです。



ドゥドゥには肌触りがとてもよい小さなハンカチのようなものがついていることが多いです。

他に人気なのが洋服やドゥドゥ(Doudou)と呼ばれる小さめのぬいぐるみです。ドゥドゥはシッターさんや保育園に預ける際、または幼稚園に行ってもお昼寝のある最初の2年間(日本でいう年少・年中)は一つ持ってくるように言われます。フランス子どもたちはこのドゥドゥを寝るときも、時には公園で遊ぶときも手放しません。赤ちゃんの頃から両親とは寝室が別、一人で寝る習慣のあるフランス人の子どもたちはお母さんよりもそばにいてくれる大切なお守りのような存在です。

Q3. 出産祝いの最新トレンドは?

A3. コンサバで合理的なフランス人、今も昔も人気のお祝いは実用的でスタンダードなもの。

Bonpointの靴下はシンプルでも高品質なのがギフトにぴったり(https://www.bonpoint.com/fr/)

パンパースの最高級ラインは自分では買わないけれどもらったら嬉しいアイテム。(https://www.pampers.fr)

赤ちゃんが裸足なんてありえないという考えのお国柄、ハイブランドの靴下セットなどは手軽で人気の定番ギフトだと思います。出産祝いには特別新しいトレンドは見当たりませんが、最近少し出てきた高級オムツは自分では買わないけれど、プレゼントされると嬉しいということで贈る人もいるようです。なお、オムツはもともと高級品なのもあり、おむつケーキにして贈る習慣はフランスでは定着していません。

Q4. 出産祝いにおすすめのアイテムは?

A4. 長く使ってもらえる老舗ブランドのカトラリーがおすすめです。

プラスチックの食器を卒業したら出番です。(https://www.wmf.com/fr/)

ドイツメーカーですが、WMFのカトラリー(スプーンフォークナイフセット)はシンプルデザインながらもかわいい絵柄が選べて大切にしたいと思える出産祝いになると思います。実際の出番は少し後になりますが、赤ちゃんの頃を忘れかけたタイミング子どもの成長を改めて感じることの出来るのがポイントです。お値段は約30ユーロ(約4,000円)から。



シックなデザインからポップデザインまで揃うEasyPeasy。(https://www.easypeasy.fr)

その他おすすめは、シュソン(Chousson)と呼ばれるやわらかい室内履きです。フランスでは生後数ヶ月の赤ちゃんでも外出する時は靴を履かせる人が多いです。靴は好みがあったり試着しないとサイズ感が難しいですが、室内履きならもう少し気軽に贈ることが出来るのでおすすめです。伝い歩きを始める赤ちゃんでもしっかり足を包んでくれて脱げにくく安全で、かわいいものがたくさんあります。私が好きなメーカーEasy Peasyのものでお値段は36ユーロ(約4,600円)から。(2018年12月現在のレート:1ユーロ=約128円)

Q5. ママ向けの出産祝いおすすめアイテムは?

A5. 出産祝いは頑張ったママにこそ贈り物をするのがフランス流!

産後はシンプルなものが一番。

お姑さんからのプレゼントはよくあるそうなのですが、私が義母からもらって嬉しかったのは一粒ダイヤネックレス。小さいので赤ちゃんのお世話の邪魔にならず、見るたびに出産時にもらった嬉しさを思い出します。フランスでは母になっても女性は美しくなければいけません!「育児を言い訳におしゃれに手を抜かないで」とでも言われているようで、ネックレスを付けると女性としての意識も忘れずにいられるような気がします。アクセサリーをママになった人に送るのはフランス人らしいですが、世の中のママたちにもぜひおすすめしたい贈り物です。



託児所は生後4ヶ月くらいから利用可能

その他、家族や親戚から贈られるのは託児所付きの宿泊旅行券。フランスではもともとバカンスで利用する宿泊施設に託児所がついているのはとても人気があります。産後数ヶ月経ち、落ち着いたら赤ちゃんを預けられる非日常の時間を楽しむ、これもフランスらしいなと思います。託児所でも赤ちゃんは退屈しないよう音楽や工作(小さい赤ちゃんでも手形を取って作品を残してくれたりします)などアクティビティも充実しているのでママたちも安心して預かって貰えるのがポイントです。



オーガニックなので授乳中でも安心して使用できます

もう少し手軽なところで挙げたいのが簡単に使用できるヘアケア製品です。出産直後は不規則な赤ちゃんに生活のリズムを合わせるだけでかなりの神経を使うもの。ゆっくりセルフケアをする余裕なんてないママが多いと思います。そんなママに私はDr. Hauschkaのヘアローションをよく贈ります。髪と頭皮を健康に保つことで、産後の抜け毛の時期を過ぎて再び生えて来る髪が美しくあるためのケアが簡単にできます。自分でも何度もリピートしているおすすめのアイテムです。こちらのお値段は約18ユーロ(約2,300円)ほど。

Q6. お返しはする?しない?

A6. 基本的にフランスでは贈り物へのお返しの習慣はありません。

結婚祝いも同じですが、お返しをしない分それほど高価なものを贈ることはありません。思わぬ方からお祝いをいただいたら出産報告のカードにお礼の一言を添えて送ることがあるので、モノではなく感謝の気持ちを伝えるのが一般的だと思います。

Q7. 出産にまつわるセレモニーやギフトがあれば

A7. フランスにはお宮参りやお食い初めというようなセレモニーはありません。

出産そのものを祝うものとはまた少し違うような気もしますが、キリスト教の家庭では子どもが3歳になるまでに洗礼を受けます。敢えてあげるなら、これがお宮参りや七五三のような位置づけになるかと思います。このセレモニーにはゴッドファーザーゴッドマザー(親が親友や親戚などから選びます)とよばれる子どもの後見人も参加します。このゴッドファーザーゴッドマザー子どもに名前を付けるという習慣もあります。

Q8. 自分がもらって嬉しかった出産祝いは?

A8. 1人目はアウター、2人目はホテルのスパ、3人目は靴下

ネイビーのアウターは性別を問わないので重宝しました!(https://www.petit-bateau.fr)

スパの前後はプールも使えて久々に一人の時間を満喫できました。

1人目の出産は日本でした。第一子ということもあり友達からもらうお祝いも多かったですし、正直何をいただいてもとても嬉しかったです。その中でもあっという間にサイズアウトする洋服はとても重宝して嬉しかったです。しかもアウターは3人目までも使えてとても感謝しています。2人目はフランスでの出産。フランス人の義理の妹からホテルのスパチケットをもらったのが嬉しかったです。ちょうど長女出産時は長男が1歳半でイヤイヤ期にさしかかり、育児の真の大変さをわかり始めていた頃だったので本当に癒やされたのと同時に「母でも自分時間を楽しむのがフランス流」と教えてもらって目からウロコだったのを覚えています。3人目もフランスでの出産。洋服やおもちゃ、育児用品は一通りそろっていたのですが、それゆえ靴下を敢えて買うことがなかったのでお祝いにもらった時はとても嬉しかったです。その他意外と嬉しかったのはキャラクターものの洋服やグッズキャラクターものは外したいと自分では買いませんでしたが、子どもキャラクターを認識し始める頃、これらのおかげで劇的に機嫌が良くなったり大喜びして重宝しました。

Q9. もらっても使わなかった出産祝いはある?

A9. 赤ちゃん用の香水

フランスではおすすめギフトとしてぬいぐるみセットの香水が沢山あります。

これは香水がとても身近なフランスならではの贈り物だと思いました。とはいえ私自身は赤ちゃんに香りのあるものを付けることに抵抗があったので、実際に使用することはありませんでしたが、瓶がかわいいので飾っています。基本的にお祝いはその時に使わなくても、3人子どもがいると誰かに必ず出番があるのでどちらも大切に使わせていただいています。

まとめ
出産を3回経験した私ですが、日本と比べるとフランスでの妊娠・出産は生活の一部なんだな、という印象が強いです。無痛分娩が主流ということもあり、産後3日で退院、退院するとすぐ外出し、半年足らずで職場復帰するママも沢山いるフランスは、日本に比べると出産時のお祝いムードは少々控えめだったかな、と思います。ですが子どもが生みやすいと言われているフランス、道ですれ違う見知らぬ人からも赤ちゃんを見るなり「おめでとう」と声を掛けてもらえることも多く、それだけで嬉しい気持ちになったりもしたものです。産後ママには骨盤底筋を鍛えるトレーニングが無料で用意されていたり、産婦人科では次の妊娠計画を立てやすいようなピルの指導を積極的にしてくれたり、フランスは女性が産後社会復帰して活躍するための体制が整っています。出産祝いにママを応援するグッズが充実しているのもうなずけます。そしてママになっても女性であることを意識させてくれる、むしろここが重要、というフランス人の考えに感銘を受けた私は、今やこれから出産するママへのお祝いにどんな応援グッズを贈ろうかということも楽しみの一つになっています。
(mamagirl
掲載:M-ON! Press