欧州ビッグクラブも狙う逸材を評価「緩急をつけるブレーキトップスピードが可能だ」

 アジアカップ・グループリーグ初戦トルクメニスタン戦での勝利を決定づけるゴールを決めた日本代表MF堂安律フローニンゲン)を、スペインの全国紙「マルカ」が「日出ずる国の新星」として認めている――。同紙のアジアカップ注目選手の1人として堂安を紹介している。

「日本は新鮮な世代のリストで2019年のアジアカップに臨んでいる。オカザキ、ハセベ、ホンダ、カガワのような“歴史的”なAマッチ50試合を超える選手はいなく、ナガトモとヨシダだけ。しかし有望な若手、タケヒロ・トミヤス(DF冨安健洋=シント・トロイデン)、そして何よりリツ・ドウアンが出現した」

 マルカ紙は日本代表の現状、そして注目選手は堂安であることをこう記している。「フローニンゲンのフィニッシャーは、タケフサ・クボ(FW久保建英横浜F・マリノス)とともに『日出ずる国の新星だ』」と久保とともに今後の日本を担う主役候補であるとした。またガンバ大阪16歳344日でのデビュー、そして世代別代表でもU-19アジア選手権でMVPを獲得し、翌年のU-20ワールドカップで2ゴールを挙げたこと、そして兄の憂がJ3の長野パルセイロでプレーしているエピソードについて触れている。

 同時に触れているのは、堂安の“注目銘柄”ぶりだ。2017-18シーズンにエールディビジで9ゴールを挙げてPSVアヤックスが注目したことで2021年までの契約延長に着手し、それとともにCSKAモスクワニューカッスルマンチェスター・シティアトレチコ・マドリードユベントスも興味を隠していないことを明らかにしている。

 身長は172センチながら「強烈な下半身を持っていて、緩急をつけるブレーキトップスピードが可能だ。ゴールだけのために生きておらず、試合全体の視野の広さ、アウトサイドを使うターンのバリエーションなど、エレガントなサッカー選手だ」とも評価している。

 トルクメニスタン戦の日本は単純なミスが目立ち、3-2ながら反省点が目立つ内容だった。結果的に勝ち点3をもたらすゴールを決めた堂安だが、「今日より良くなるように改善したい」とも話している。初戦以上の活躍を見せて、チームを上昇気流に乗せられるか。(Football ZONE web編集部)

日本代表のMF堂安律(中央)【写真:AP】