1月23日水にBlu-ray「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2018 Sweetest Battlefield at Musashino Forest Sport Plaza Main Arena」をリリースする超特急。今作は、昨年5月に行われたアリーナツアーから、武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ公演を完全収録したもの。11月に彼らはオリジナル・アルバム「GOLDEN EPOCH」をリリース、12月にはアルバムを引っ提げてのアリーナツアー開催と、怒濤の快進撃で2018年を駆け抜けた。その幕開けとも言える今作に収められたステージについて、超特急のメンバー6人に振り返ってもらった。

【写真を見る】撮影中はみんなでおしゃべりするなどめちゃくちゃ仲良しな6人

■ 超特急の“決意”を詰め込んだステージ

――昨年春に行われたアリーナツアーは、超特急にとってどんなものだったと思いますか?

ユースケ:このアリーナツアーは、僕ら超特急の“決意”が詰まったライブになったと思います。その一つが、360度という新しい見せ方で勝負をしたっていうところ。そして、何より8号車(ファンの呼称)さんを笑顔にすることが自分たちのやるべきことでもあったから、Blu-rayを観てみて、みんなの笑顔があってよかったなと思います。

ユーキ:僕はセットリストの考案にも携わらせてもらったんですけど、このアリーナツアーは、超特急すごい!って言ってもらえるようなライブにしたかったんです。だから、敢えてMCも少なめにして、楽曲を中心にした構成にしたんです。

――ライブでは30曲を披露。しかも、ほぼノンストップだったので、観ている側としてはみなさんの体力を心配しちゃいました(笑)。

ユーキ:自分でもビックリするくらい疲労感がありました(笑)。限界を突破したライブだったというか。初めてライブ中に素に戻るじゃないですけど、自分に戻る瞬間があって(笑)。ある意味、人間味のあるライブだったんじゃないかと思います(笑)。

カイ:(7曲目の)「SAY NO」までの時点で、意外とみんな体力消耗してるっていうね(笑)。

――タカシくんはセットリストを見たとき、まずどんな印象を持ちました?

タカシ:最初にこのセットリストを見たとき、正直できないなって思いました(笑)。でも、できないって思って後ろを向くことは簡単だなって。それをいかにできるようにするかが僕らのやるべきことだし、成し遂げることで自分たちの自信にも繋がると思って…。絶対に成功させたいなって気持ちになりましたね。

タクヤ:でも、本当にみんな全力でライブをしたんだなって感じたのが、終わってステージの袖に掃けた瞬間、全員床に倒れ込んでて…。あんな光景を見たのは初めてでしたね。僕も本当はそうしたかったけど、二度と起き上がれなそうだったのでやめました(笑)。

――Blu-rayを観ていて印象的だったのは、ダンサーチームも踊りながら結構歌詞を口ずさんでるんですよね。特にユースケくんは全力で歌っているように見えました(笑)。

ユースケ:そう、口が動いちゃうんですよ(笑)。超特急の楽曲って、口ずさみたくなるものが多いというか、自然と楽しくなって、表情とか動きに出ちゃうんですよね。本当はもっとメリハリをつけた方がいいとは思うんですけど……。

リョウガ:そんなふうに全力でパフォーマンスしている中で、MCの時間っていうのは大事だよね。休憩っていう意味もありますけど、このときの東京公演では、本来なら横並びで自己紹介をするところを、自分の番以外はステージの端っこに座るっていうのが自然と生まれていて。それはきっと、その場所が8号車しかいない“ホーム”だったから、僕らもリラックスしてたんじゃないかなって。ステージから客席をゆっくりと見渡せた、心休まる時間でした。

ユーキ:8号車のみんなには僕らも元気をもらいます。特に後半の方でみんなが笑っていると、どんなに疲れていても頑張ろうって思えます。

■ 実は登場のときにハプニングがあって…

――今だから話せるハプニングはありますか?

リョウガ:あれじゃない?

カイ:見えてはいないけど。

リョウガ:そう、見えてはいないからBlu-rayにも入っていないんですけど、実は登場のときにハプニングがあって。このときの登場の仕方って、センターステージを覆う幕が1曲目の演奏とともに上がっていくっていうものだったんですけど、僕たちがその中に入るときって、ステージの一部分を1回上げて、僕らが入ったらまた下ろすって感じだったんですね。で、僕ら全員位置について、そろそろ幕が上がりますっていうときに、下ろしたステージに周りの布が巻き込まれているのに気付いたんです。位置的に僕とタクヤの目の前くらいで、発見した瞬間、2人で「これ、幕上がんないんじゃない?」みたいな(笑)。

タクヤ:(ゲームソフトの)「Detroit: Become Human」の予測ですよ。

リョウガ:そうそう、瞬時に選択肢を予測っていう。

タクヤ:そのとき、それができたんですよ、僕。

リョウガ:「そのままにする」「幕を外す」ってね。で、僕らは幕を外すことにして。

――もう開演するってときですよね?

リョウガ:そうです、そうです。でも、タクヤと僕とで、ピンとかいろいろついてる幕をプチプチプチって引きはがして。で、サッと位置に戻ったら幕が上がっていったんです。

カイ:しかも、プチプチプチってしたあと、ちょっと幕が弛んでるって言ってタクヤが安全ピンで留めたんだよね。

タクヤ:そう。そのわずかな時間でそこまでしました(笑)。

リョウガ:それで事なきを得たんです。まぁ、もしかしたらそのままでも大丈夫だったのかもしれないですけど。

タクヤ:もしものときを考えて。もし本当に挟まっちゃって幕が上がらなかったら台無しだと思ったから。

リョウガ:あれは焦ったよね。やべやべやべって(笑)。

カイ:必死(笑)。でも、むしろ開演直前でそんなハプニングがあったおかげで、ある意味リラックスできたかも(笑)。

リョウガ:あと、これは大阪公演のときですけど、「Party Maker」の服を破くところでのタカシの破かれ方が豪快過ぎて(笑)。ユースケの手は首のあたりで(破く場所を探して)バタバタしてるし、僕とタクヤビリビリやってるし(笑)。

タカシ:ご存知の方も多いと思うんですけど、僕……上裸なんです。

タクヤ:でも、あれは本当に振付師の方が考えてくれた演出なんですよ。

リョウガ:本来であれば、服のデザイン的にも途中で止まる予定だったんですけどね。でも、タカシだけ綺麗に下まで裂けちゃって(笑)。

ユーキ:で、タカシは歌い終わったあと、何か急に恥ずかしくなってるんですよ(笑)。

タカシ:そりゃそうですよ!(笑)

ユースケ:あれはすごかった! でも、破くほうも必死なんです(笑)。

リョウガ:いや〜、あれは面白かったです(笑)。

タカシに至っては全てなのかなっていうのが正直な気持ち

――最後に今回のBlu-rayの見どころを教えてもらいたいのですが、今、右隣に座っているメンバーについてでお願いします。まずはリョウガくんが、ユースケくんの見どころを。

リョウガ:ユースケはすごく元気なので、“ポッポロピー”だと言われがちなんですけど…。

カイ:ポッポロピー?(笑)

リョウガ:……ポッポロピーって言われがちなんですけど。「バッタマン」とか……

ユースケ:やってるね。

リョウガ:やってるよね。

タクヤ:予想で言ってる(笑)。リョウガがポッポロピーだよ(笑)。

リョウガ:(タクヤのツッコミを無視して)ポッポロピーだと思われがちなんですけど、ちゃんとカメラ割りを理解して振り切ったモードを見せて。で、逆にそういうシーンがあるからこそ、例えば「Feel the light」とか「KuraKura」とか、かっこいい曲でのギャップが見えるというか。元気なのにセクシー。中でも、僕的に好きなのは「Turn Up」のソロダンス。そこは見どころですね。

――では、ユースケくんからユーキくんの見どころを紹介してください。

ユースケ:ユーキでぜひ見てほしいのが、「Feel the light」のソロダンスですね。というか、この楽曲は全体を通してユーキのダンスと表情がすごいと思う。「Feel the light」の振り付けはTAKAHIROさんという方がしてくださっていて、それぞれのソロですごく感情のこもったダンスを考えてくださったんです。そこでのユーキのダンスは光を追い求めるようなものなんですけど、WIZY限定盤用のコメンタリー収録でも、僕はそのシーンで見入っちゃって、コメントできなかったくらい(笑)。それくらいオススメですね。

――続いて、ユーキくんからタクヤくんの見どころをお願いします。

ユーキ:僕は「Billion Beats」のタクヤですね。ソロダンスのところもそうなんですけど、そのあと、タクヤリョウガが喋ってるんですよ。そこが、気持ちを重ね合わせているような雰囲気もあって、たぶん観ている人は感動するんじゃないかなって。しかも、この曲のときはセンターステージがケーキみたいなホール型になって、さらにそれが回るっていう、ステージの使い方としても面白いですし。僕はそこが一番好きですね。

――そんなタクヤくんから、タカシくんの見どころを紹介してください。

タクヤ:何か、この1曲!みたいなのを見つけたいなと思うんですけど、タカシに至っては全てなのかなっていうのが正直な気持ちです。無事に30曲近くを1人で歌い切ったというメンタルの強さは、心から讃えたいなと思います。

――では、タカシくんからカイくんの見どころを。

タカシ:そうですね…ソロダンスやMCを回してくれるところ、8号車のみんなを煽ってくれるところなどいろんな魅力があると思うんですけど、やっぱりカラーガードのシーンは見どころやと思います。実は、結構直前まで苦戦しているっていう話を聞いてたんですよ。でも、本番になったら、全然そんな様子は見せずに、しかもただ振るっていうだけじゃなくて、カラーガードを持ちながらしっかりパフォーマンスしていることに驚いたのはもちろん、尊敬しました。

――それでは最後、カイくんからリーダー・リョウガくんの見どころをお願いします。

カイ:リョウガはやっぱり「超えてアバンチュール」とかのイメージが強いと思うんですけど、実は「DJ Dominator」のときとか、すごい艶っぽい顔をするんですよ。なので、そこに注目してほしいですね。リョウガの楽しいだけじゃない、かっこいい面も観られるんじゃないかなって思います。でも、これってBlu-ray全体、メンバー全員にも言えることで。ライブ中は自分の推ししか観ていなかったとしても、Blu-rayになるとそういう一人一人の細かい表情も観られるのですごく楽しいと思います。(ザテレビジョン

ライブBlu-rayを発売する超特急