iida 福島第1原子力発電所での事故について、NPO法人環境エネルギー政策研究所飯田哲也所長は2011年3月26日生放送されたニコニコ動画の番組で、「今後一番ありそうで、やっかいな問題」として「使用済み燃料プールに穴が空いている場合には補修しなければならないが、どうやってやるのか思いつかない」ことを挙げた。使用済み燃料プールは、放射性物質を放出する可能性がある燃料棒を保管・冷却するためのもの。プール内の水が蒸発して燃料棒が露出せぬよう、注水作業が繰り返されている。

 飯田氏は、福島第1原子力発電所で「今後一番ありそうで、結構やっかいな問題」として、使用済み燃料プールに穴が空いていた場合の対処があると語った。飯田氏によると、「電源が復旧し、ポンプが動いてプールに水を回せるようになったとしても、どんどん漏れて」いき、

「補修するにも、ものすごい放射線量で近づけば死ぬレベルロボットにはできない仕事を、誰がどういう風にやるのか。少なくとも今は思いつかない」

と語った。なお、1986年ソビエト連邦(当時)で発生したチェルノブイリ原子力発電所事故の際になされたような原子炉ごとコンクリートで閉じ込める方法は、内部から崩壊熱が出ているため難しいという。飯田氏はさらに、「そうなると今のようなベント(蒸気を抜く作業)や海に放射性物質を垂れ流す状態が1年2年と続く」と、事態の収束までにいくつもの課題が残されていることを指摘した。

ニコニコニュース東日本大震災特番「どうなる原発、どうする被災地
「一番ありそうで、やっかいな問題」部分から再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv44244136#0:40:50
(番組はタイムシフト機能でいつでも視聴できる)

(土井大輔)

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