バイトン」のような新興コネクテッドカー隆盛の先にあるのは、既存自動車産業の“突然死”かもしれない(筆者撮影)

1月8~11日にアメリカラスベガスで開催されている家電・IT見本市「CES」において、最も多くの人を驚かせたメーカーは、おそらく中国のEV(電気自動車スタートアップ「BYTONバイトン)」だろう。2017年9月にミュンヘンブランドローンチされたバイトンは、まだ設立3年のいわばハードウェアスタートアップだ。

彼らは自動車の主要コンポーネントや制御技術を持つメーカーベンダーの技術、あるいは有名メーカーから移籍したデザイナーや生産技術者、さらには自動運転のコア技術やセンサー技術を持つベンダーなどとのパートナーシップでEVを設計している。

バイトンがCESで目立っている理由

このバイトンが昨年からCESで目立っている理由は、デザインスペックなどのよさに加え、大手自動車メーカーで活躍してきた人材が中心になって、完成度の高いコネクテッドカー(クラウドに接続することで付加価値を高めるタイプのEV)を極めて短い期間で開発したことだけではない。

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単に開発期間が短いだけであれば、ほかにも多数ある。筆頭はニューヨーク株式市場に上場しているNIO(ニーオ)だろう。彼らのSUV「ES8」は、特殊な機能を搭載しているわけではないが、優れたデザイン性や低価格などで、すでに2万台近い受注を得ているうえ、春節前までには予約注文をすべてさばくだけの生産も終えると発表している。

もっとも、中国のEVメーカーは大小合わせると500社ほどがあり、実際に製品出荷が可能だと思われるプロジェクトが50以上、事業化について有望とみられるメーカーは20程度といった数字が聞こえてくる。

具体的な数字はともかく、バイトンが特殊なのではなく、中国には垂直立ち上げとも言える速度でEVを開発、販売しようとしているハードウェアスタートアップが多数存在する。