自然の中で暮らす猫の写真に俳句を組み合わせた本『俳句ねこ』が、2018年12月14日ホーム社から発売されました。定価は1400円(税別)です。

【画像:ねこ俳句(全5枚)】

 写真を担当したのは『必死すぎるネコ』などを手掛けた猫写真家・沖昌之氏。俳句を担当したのは『猫俳句パラダイス』などの著書がある俳人・倉阪鬼一郎氏です。

 内容は歳時記(俳句の季語をまとめた本)に沿った4部構成(春/夏/秋/冬・新年)。倉阪氏の書き下ろしの他、小林一茶・寺山修司氏などの猫俳句の名句40句を収録しています。さらに、季語の解説のほか類句なども紹介しており、俳句の入門書としても役立ちそうです。

 沖氏・倉阪氏は同書について下記のように話しています。沖氏のTwitterによると倉阪氏は書籍化の話が出る前から写真を見て句を考えていたとのこと。沖氏の写真は味わい深い作品が多いのでインスピレーションが湧くのかもしれません。

 なお、刊行記念として、Twitterで“猫俳人イベント”を実施中。計5人分、賞典が用意されています。応募締切は2019年1月31日

●沖昌之さんから

倉阪鬼一郎さんがぼくの写真に俳句をのせて楽しんでくださったところから、この『俳句ねこ』はスタートしました。

東京の下町で撮影しているぼくの猫写真はコンクリートや建物の写り込みが多く、どちらかというと季節を表現しきれていないと思うことがあったのですが、倉阪さんの添えてくださった俳句を読みながら写真を見直してみると、そこには確かに四季が存在していて、自分で撮った写真が新鮮に映りページをめくるスピードが上がっていました(笑)

俳句が写真の世界を広げてくれる 『俳句ねこ』をご堪能くださいませ。

●倉阪鬼一郎さんから

猫写真の被写体は家猫と野良猫に大別されますが、俳句が似合うのは自然のなかで暮らす後者のほうでしょう。

野良猫たちの背景には四季折々の自然が息づいています。町の風景にも四季の影が差します。そんな世界で自由気ままに暮らす猫たちの動きや表情を、写真家は見事に活写します。

作曲家の古賀政男は「詞はお姉さんで、曲は妹」と語っていました。お姉さんの導きあっての妹というわけです。

本書では、沖昌之さんの写真がお姉さんです。沖さんが撮影された目移りの連続の膨大な猫写真を見ているうちにひらめいた俳句を書き止め、少しずつ本文を構成していきました。

冬の細道「わたしが通るって言ってるでしょ」