まず、オススメするのは麺類開運法です。類感呪術の原理によると、麺類を食べると対人運がよくなるそうです。一人で食べれば新たな良縁につながり、仲間と食べると絆が深まる。

 そこで僕は1カ月間、1日1食ずつ麺類を食べ続けてみました。ラーメン、うどん、何でもいいんです。結果、横のつながりで仕事が増えた。しかも、疎遠になっていた昔の友人から同窓会に呼ばれたり、人間関係が活性化したんですよ。

 ただし、麺を食べすぎると血糖値の上下動が激しくなるため、疲れやすくなり、男性としての機能も悪くなりました(笑)。ですから、毎日ではなく、ここぞという場面で麺類を食べる程度でよいのかもしれませんね。

 麺を食べすぎた反動もあって、そのあとに挑戦したのが粗食開運法でした。水野南北という江戸時代の占い師いわく「美食家は一代で家が傾く」そうです。

 僕も1カ月間だけ、1日1食の生活を続けてみました。その1食も、一汁一菜の質素なメニューです。

 これ、かなり成果が出ましたね。まず、第二子を授かりました。さらには、尊敬する萩原聖人さんとの対談企画が実現して仕事運も上向き、健康面もかなり良化したりと、いいことが続々と起きました。

 でも、この開運法にもマイナス面があります。食べないことで心が整い、競争心がなくなるんですよ。お笑いライブのエンディングトークでみんながガツガツと前に出ているのに、舞台の後方で穏やかに静観するようになっちゃって‥‥。

「見守っている場合じゃないだろ! もっと前に出ろ!」と仲間に突っ込まれる始末でした。コメディアンとして、これはどうなのかな、という感じですね。

 もっとラクな開運法も紹介しておきましょう。五円玉を入れた白い茶碗を玄関に置くだけで家族運がアップするというもの。これ、琉球風水の知恵なんですが、僕も1カ月間試してみたところ、親戚から「子供も生まれたし、いろんな意味でおめでとう」と言われ、いきなり100万円のご祝儀をもらえたんですよ!

 他にも徳を積んでいたからだとは思いますけど、奇跡のような展開にビックリ。これで新居に引っ越しできたぐらいですからね。

 その徳を積むということでいえば、僕が年間を通じてやっているのが、ゴミ拾いです。「開運! なんでも鑑定団」でおなじみの北原照久先生から「10年でも20年でも続ければ必ず効果が出る」と言われ、昨年から街角でのゴミ拾いを習慣づけています。

 おかげで、収入が上がってきたし、トータルの運気もアップしました。

 もちろん、この開運法にもマイナス面はあります。ゴミが気になりすぎちゃって、ちっとも前に進めないんですよ(笑)。「このゴミは拾うのに、あのゴミは見過ごすのか。それはまずいだろ」と神経過敏になっちゃって、100メートル進むのに15分もかかったり‥‥。

 仕事に遅刻でもしたら、本末転倒もいいところですよね。だから、最近では急いでいる時には、「別の日に拾うから勘弁してください」と心の中で神様に謝って、ほどほどのところでゴミ拾いをやめるようにしています。

 何事もほどほどでいいんですよ。僕は以前、両腕を前後に振って邪気を払う開運法に取り組んだことがあり、おかげで嫌な人間関係を断ち切ることができたんですが、これに味を占めて、痛い目にあいました。

 一日500回~1000回程度、腕を振ればいいところを2000回、3000回と増やしてしまい、登板過多のピッチャーのように肘を壊してしまい‥‥。易経の基本は「過ぎたるは及ばざるがごとし」だそうです。皆さんも「やりすぎ」にはご注意ください。

キック1979年生まれ。東京出身。「エンタの神様」(日本テレビ系)などで活躍後、サイキック芸人として活動開始。オカルト番組「超ムーの世界R」(エンタメ~テレ)などに出演中。

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